夕暮れが差し込む基地の一角。吉田はどこかへ行ってしまい、ソファに白川が一人。まだ少し眠そうに、けだるげに伸びをする。
白川:「ふぁぁ……静かになった。」
その瞬間、後ろからひょっこり顔を出す男が一人。
霧島:「……吉田さんの膝、そんなによかったか?」
白川はピクリと肩を跳ねさせる。
白川:「……あんた、まだいたの?」
霧島:「そりゃいるさ。この重大スクープを見逃せるわけないだろ?」
霧島はニヤニヤしながらソファの反対側に腰を下ろし、じっと白川を見つめた。
霧島:「なぁ、正直に言えよ。吉田さんのこと、好きなのか?」
白川:「……は?」
白川は一瞬、目を見開くが、すぐにため息をつく。
白川:「あんた、ほんっとにうるさい。」
霧島:「いやいや、マジで気になるんだよ。あんなにリラックスして吉田さんの膝枕使うとか、普通じゃねぇだろ?」
白川は少しだけ顔を赤らめ、視線をそらした。
白川:「……別に、ただ眠かっただけ。」
霧島:「へぇ~? ふーん?」
霧島は意地悪そうに顔を近づける。
霧島:「じゃあ、俺の膝も試してみるか?」
白川:「はぁ!?」
白川は一瞬で霧島の顔を押しのける。
白川:「何言ってんの!? 頭おかしいんじゃないの?」
霧島:「おかしいのはどっちだよ。吉田さんに甘えたのは誰だっけ?」
白川の頬が、さらに赤くなる。
白川:「……うるさいっ!」
思わずクッションを霧島に投げつける。霧島は笑いながらそれをキャッチ。だが、ふと彼の顔が真剣になる。
霧島:「でもさ……」
珍しく静かな声に、白川は驚いて霧島を見る。
霧島:「吉田さんじゃなくても……頼っていいんだぜ?」
その言葉に、白川の心が少しだけ揺れる。
白川:「……あんた、どうしたの? 今日はまともじゃん。」
霧島:「俺はいつでもまともだぞ?」
ニヤッと笑いながら、霧島は白川の隣にぐっと近づいた。
白川:「……近い!」
霧島:「じゃあ、次は俺の膝、試す?」
白川:「試さない!!!」
白川の叫び声とともに、また一つクッションが霧島に飛んだ。
だけど――ふたりの間に流れる空気は、少しだけいつもと違っていた。
コメント
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あ、第一カップル誕生だぁ!!!!!!おめでとおぉ!!(((殴 いやーまじでてえてえわ^^最高すぎますありがとう((