ロンドンから少し離れ霧けぶる森を抜けると手入れの行き届いた屋敷があらわれる。その屋敷に住まう名門貴族ファントムハイヴ家当主の朝は一杯の紅茶から始まる。
セバスチャン「坊ちゃんお目覚めの時間ですよ。本日の朝食はポーチドサーモンとミントサラダをご用意致しました。付け合せはトーストスコーンとカンパーニュが焼けておりますがどれになさいますか?」
坊ちゃん「、、、、スコーン、、ふぁ〜。この香り、、、今日はセイロンか。」
セ「ええ。本日はロイヤル・ドルトンのものを。ティーセットはウェッジウッドのブルーホワイトでご用意致しました。」
坊「今日の予定は?」
セ「本日は朝食後帝王学の権威ユーグ教授がお見えです。そしてご昼食後は____」
ジョワ〜ン
ヒュオォォォ
拳法の達人「ハァァァ!!くらえ!!!奥義!!花鳥風月百花繚乱拳ーーーッ!!!」
ザッ
拳「がはぁっ」
拳「こ、この技は我が流派秘伝の最終奥義…!!猛虎龍咆万華散裂拳…きさま一体何者だ!!!」
セ「ファントムハイヴ家執事たるものこの程度の技が使えなくてどうします」
セ「…というわけで坊ちゃん、私が勝ちましたので、、、ニコッ」
セ「お約束通りこれから晩餐まで本日の復習と予習をなさってくださいね」
坊「チッ」
使用人一同「ほけ〜〜〜っ」
フィニアン「すごいですセバスチャンさん!!」
メイリン「さ、、さすがワタ、、、セバスチャンさんネ、、、、」
バルド「スゲーなウチの執事は」
坊「わざわざ秘境まで行って連れてきた拳法の達人、、、、今日こそ地に膝をつくお前が見れると思ったんだがな」
セ「それは残念でございました。ニッコリ」
坊「まっ、ご苦労だったなセバスチャン。まぁ飲め。イッキにな」
タナカ「よく冷えておりますよ」
セ「恐れ入りますグイー」
セ「____ところでカランットンッ」
セ「あなた達はどうしてここにいるんです?」
使用人一同「ギクッ」
セ「フィニ。中庭の草むしりは終わったんですか?」
フ「あっ」
セ「メイリン。シーツの洗濯はどうしました?」
メ「え、、、ええっと、、、」
セ「バルド。貴方は晩餐の仕込みをしていたハズでは?」
バ「ちぇー」
セ「こんなところで油を売っている暇があるならさっさと仕事なさい!」
使用人一同「ひぇ〜っ」
続く
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