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宿儺と裏梅が向かい合い、それぞれの前に湯気を立てる 『呪具入り熱燗(爆発の可能性アリ)』 が置かれていた。
「ククク…おもしろい。飲み比べならば受けてやる。」
宿儺は不敵に笑いながら、湯呑を手に取る。
裏梅も静かに盃を持ち上げた。
料理人は緊張しながら見守る。
「…では、お二人とも、どうぞ!」
宿儺と裏梅は同時に ゴクリ… と飲んだ。
…
……
………
「っっっ!!!!!」
宿儺の表情が一瞬歪んだ。
「な、なんだこの刺激は…!!まるで体内で呪霊が暴れているような…!!」
裏梅も目を閉じ、静かに震えている。
料理人は興奮気味に説明する。
「それが 『呪具入り熱燗』 の醍醐味!体内で呪力を増幅させ、呪術師の実力を試す究極の酒ですよ!」
宿儺はグッと拳を握る。
「なるほど、ならば…呪力で抑え込むしかない!!」
彼は全身の呪力を巡らせ、酒の暴走を抑え込もうとする。
しかし──
ボンッ!!!
宿儺の体から白い煙が立ち上った。
料理人は焦る。
「しまった…宿儺様の呪力が強すぎて、酒の爆発力が増した!!」
「貴様ァ!!」
宿儺が料理人を睨みつけた瞬間、
ボンッッ!!!
裏梅の方も爆発した。
「……。」
「……。」
互いに ススだらけ になりながら、静かに見つめ合う。
料理人は申し訳なさそうに頭を下げた。
「…お代はサービスしますので。」
宿儺と裏梅はしばらくの沈黙の後、同時に笑い出した。
「ククク…この店、気に入ったぞ。」
「ふっ…また来いよ。」
こうして 『宿儺VS裏梅の飲み比べバトル』 は、壮絶な爆発とともに終結したのだった。