「届かない手」
♧「ゆづき。学校は行けそう?」
お母さんはいつもより一段と優しい顔をしていた。
♡「ごめんなさい。今はまだ1人でいたい。」
♧「そうよね。自分のペースでいいのよ。」
そう言ってお母さんは優しく扉を閉めた。
あの時にことねの手を掴むことができていたら
ことねは今も生きていたのかな。
私は声が枯れるまで泣いた。
♡「お母さん。明日から学校行くよ。」
お母さんはすごく驚いた顔をした。
♧「…ゆづきが決めたならいいけれど、
本当に無理はしないでちょうだいね。」
お母さんは優しく微笑んだ。
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