TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

飴玉達の集まり場

一覧ページ

「飴玉達の集まり場」のメインビジュアル

飴玉達の集まり場

2 - 星の海、水飴と僕____。

♥

124

2025年02月07日

シェアするシェアする
報告する

誰も知らない、知ることの出来ない秘密の場所でただ二人が星を宿した海の上で儚く恋をする。

踊る度星はゆらり、ゆらりと波紋を打つ。

そして泡沫までもが感情を持ち弾けていた。

ただ一つ気になることがあるといえば…

今にも消えてしまいそうな彼女は何処か寂しそうな顔をしている事




僕の名前は古城彗ふるきせい

どこにでもいるただの陰キャ。

学校に友達なんて呼べる人は一人もいないし、影が薄すぎてお化けみたいだから、と皆に嫌われている……。

でもあの子と一緒にいる時だけはそんな事忘れてしまえる。

「こんばんは、星影さん」

「彗くん…よな!」

「うん、彗だよ」

この子、星影ほしかげルナさん。

白くてサラサラなロングヘアにまつ毛、青くて綺麗な瞳、そして関西弁が特徴的な女の子。

年は一見小学生くらいに見えるが実際は僕と同じ高校二年生らしい

「今日も海、綺麗やな!」

「ここの海は絶品だからね!」

「そ、そんな料理みたいな…ふふっ」

「笑ってるの隠しきれてませんよー星影さーん」

自然と僕も明るくなる。

一緒にいるだけでとても楽しい…

でもそんなんじゃ彼女の魅力は終わらない。

「ほなやるか〜…よし」

ゆらり、ゆらり…

まるで竜宮城にいる乙姫を見ているような、そんな感覚。

儚げな歌声と天の川を身にまとったような舞い。

星の海が彼女を照らす。

その光景は彼女が星々までもを魅了しているようだった。

美しい……

そういえば星影さんとはどう出会ったんだっけ?


半年前。

「こんな暑い夜は涼しい海で散歩だよな〜」

僕は海の周りを散歩するのが趣味だった。

だからその日もいつも通り海辺を歩いて星が反射した天の川ならぬ天の海を眺めていた。

「あれ?こんな時間に僕以外にも誰かいる…?」

少し遠くに海の上で踊っている?人を見つけた。

「身長的に…小中学生くらいか?親御さんが心配するんじゃ…」

そう考えていたらその子は突然立ち止まり、じっと上を見ていた。

「じっと上を見ても別に天の川しか見えな……」

その子につられて上を見てみる。

圧巻の景色だった。

空を反射させている海とはまた違った美しさ、強さ、儚さが空にはあった。

「なあなあ、お兄さん何してるん?」

「うわ!?」

「うわってなんやねん!レディーに失礼やろ!! 」

話しかけてきたのは白髪ロングで関西弁の女の子だった。

「レ、レディーって…君まだ小学生じゃないの?」

「なっ…うちは高校生!十七や!」

「えうそ…」

まさかの同い年という事が判明してフリーズしてしまった。

「ってあれ?あの子がいない…」

「あの子?うち以外に誰かいたんか?」

「海の上でなんか踊ってた?ちっちゃい子がいて…」

「…それうち」

え?この子が?

でも背丈的にはぽいし…服の形も確かに似てる…

「それより…ちっちゃいってなんやねんしばくぞ!」

「え、ちょ、待って…うわ!?」


確かこんな出会いだったような……。

今思えばあれは星影さんが舞っていた時だったのだろう。

あれから現在いままで星影さんとは本当に沢山、一緒にいた気がする。

この作品はいかがでしたか?

124

コメント

2

ユーザー

ゆのさんて天才な天使でしたよね( 語彙力めちゃ凄いですよ(2回目) ありがとうございますっ!!!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚