「またぜひ食事行って下さいねー!」
「またな~。送ってくれてありがとう」
相手の、次の現場が近かったので車で送り届けて見送る。
仕事の合間に来てくれるなんて有難いなぁと、嬉しさで鼻歌しながら帰路につく。
無事に自宅へ着き、暫く放置してた携帯を確認すると着信が大渋滞になっていて驚いた。
休みだし、礼儀としてマナーモードにしていたから気づかなかったのだ。
「え!マネージャーと事務所からメールも電話も沢山来てるし…若井と涼ちゃんからも来てる…ええぇなになになに???!」
なんか嫌な予感が~
これ怒られるやつじゃない?
そういうの、 敏感に察知するよ?
何も無かったんだから怒らないでよ~
もういやだって。
小さい頃、一生分くらい怒られて正座してるんだから許してってば。
とは言え、無視も出来ない性分…
「はい…はい…軽率でした。騒がせてすみません…でも何も無かったので…あ、はい、いえ、ごめんなさい…以後気をつけます」
「うわーん!もう怒らないで!!若井と涼ちゃんだけは!!ごめんなさいぃぃーーー!!!」
仕事関係者やスタッフ達には心配され、万が一があったらいけないから慎重にと注意され。
平に平に謝り続けるも。
若井と涼ちゃんへ連絡する頃には、半泣きになりながらゴリ押し謝罪になってしまった。
でもね、知ってるよ。
素直に謝ると2人は仕方ないなぁ…という顔をして、いつも許してくれるのだ。
可愛い奴と思ってくれてることを理解していないほど僕は純粋でもなく。
よっしゃ怒られずに済んだー!と反省してるようでしてない所までバレてるだろうけど、可愛いと思ってくれてる時点で僕の勝ちなのです。んふふ。
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