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(疲れた。)
部下たちと話してる時、仕事のことを考えていたら、ふと無意識に僕は呟く…そしたら、部下たちは驚きつつも、僕を見つめていた、
(疲れたのですか?)
(疲れたのであれば、近くに宿があるので、そこで休みます?)
みんなそんなことばをかけてくる、
(別に良い…君達も早く帰りたいだろ、)
(いえ、我々は休みより、散兵様の体調が心配です…)
(……良いよ、そんなの、さっさといくぞ、そんな心配してるぐらいなら、さっさと任務終わらせろ、)
また…言ってしまった…昔とは違い、強く言ってしまったりする…昔は人によっては敬語を使ったりもしてたのに、
(…すみません。)
(……じゃない……僕の方…)
(あの、聞こえません、もう少し声を大きく言ってもらっても… )
(うるさい、早く行こう…)
(わかりました。)
気分も悪くなってきて、やがて苦しくなる、、そして…この雷の気配は…
(ここから離れたい。)
散兵様は急にそう話すと…少し早く歩いて離れようとする散兵様の体はとてもふらふらしていて、このままだと倒れそうだったから、止めたら…
(離して!)
そんな大きい声が鳴り響く、でも、心配だから、言うことは聞けなくて…そうしたら、散兵様は力尽きたかのように倒れてしまう。
(大丈夫ですか?)
(……力、入らない…)
(だって、ふらふらしてましたもん、疲れてるんですよ…)
やがて、散兵様の意識はなくなりかけた…そして同時に、
(雷神!?)
(チ、バアルゼブル…)
そう、雷を操る神、バアルゼブルが俺たちの前に現れた…
(国崩し…こちらへ来なさい…)
(うるさい…僕はそこに行かないから…)
雷神が散兵様を呼んでいるのか…でも、国崩し?
(それに、僕はもう国崩しじゃなくて、散兵として生きてる、)
俺たちはやがて、雷神に襲いかかった、敵意むき出しの彼女は…真顔で冷たい眼差しを散兵様からそらすことはなかった…
(僕の部下を傷つけて、なんのよう?)
(貴方は今、体の異変に気づいているのでしょう? )
(……)
散兵様は顔をそらす、やはり体調不良ではあったようだ、でも、なぜ雷神がわかって、なぜ散兵様のために動く?
(貴方は少ししたら、力に飲まれ、暴走します…そうすれば、貴方の仲間、世界だって危なくなる、)
(暴…走?)
(貴方は私の力をまとった人形…つまり、貴方は私より力がなくても、私の強大な元素を持った雷を体にまとっているのです、もちろん、貴方はその力を出す方法をしりません、暴走すれば、無意識に解き放つ可能性があります、)
(わか…た…)
散兵様は大人しく、ふらふらしつつも雷神のところに行く、苦しそうな寂しそうな、孤独の目をして…
(散兵……様…)
(ねぇ、バアルゼブル…)
(なんですか?)
(今の僕でも、まだ弱い?)
(……弱くはないとは思います…ですが、昔の私なら、まだ認めないでしょう、どうしてそんなことを聞くのですか?)
(……そっか…なんでもない…)
散兵様は震える声をしつつ、雷神に身を任せた…光に包まれる散兵様は、とても神秘的に見え、美しい景色が広がる…
(僕は、捨てられるぐらい、弱かったの?)
(それは…)
雷神と散兵様は話す…
(あの時、捨てられても良かった…事情があるんだって…いつか迎いに来てくれるって…なのに…君は来なかった…そんなに必要なかった?)
(あの時の私は…私以上強い存在で、雷神の器がほしかったんです…私が死んでも、稲妻を守れる存在がいたら、安心できたから、)
(だから、僕みたいな人形をいっぱい作ってた、でも、君はみんな処分してた、なんで僕だけ殺さなかった?)
(貴方の涙に同情した…のかもしれません…わからない、でも、貴方を処分したいと思えなかった…)
(そう…でも…僕は…許せないと思う… )
(私は旅人に救われた…そして旅人は言った、永遠を無理に求める必要はないって…永遠があっても、民は喜ぶのかって…)
(永遠があるってことは、国も変わらない、他が変わるなか、稲妻だけが変わらないのなら、それはただの国だ、)
(…旅人にも…神子にも言われました、変わらない国、民は、人々は喜ぶのか…て…ですが…私には…わからないんです。)
(……)
(私は稲妻を守りたかっただけなんです、家族が守ってきた稲妻を…壊されたくないのです、だから…)
(バアルゼブル…)
(終わりました、体のセキュリティも少し強くしてるので、ウイルスが入ったりもないでしょう…)
(そう…)
僕も…わからない、僕は、バアルゼブルをどう思ってるの…か…彼女は守りたいだけだった、国を…
(でも、僕は君に作られた、お前が生み出したんだ、なら、責任を取ってほしかった…捨てられて、嬉しい人なんてきっといないから、)
(そう…ですよね…ですが、捨てたんです、なら、私は関わらず、貴方は貴方への人生を見守るべきだと思ったんです、中途半端に関わっても貴方を傷つけるかと…)
(…)
僕は、彼女の考えはわからないまま五百年間恨んできた、なのに、まるで簡単に溶けたかのように…憎しみずらかった…
(ずるいよ…君は…)
(そうですね…私は…自分と稲妻のことしか考えてなかった、貴方のことも民のことも考えてあげれなかった…それは私のミスです、)
(……いいよ、もう…今は、考える時間がほしい、終わったんでしょ、帰って、)
(はい…)
彼女は帰った、わからないし許せないけど、それと同時に、虚しさと彼女の気持ちも少しは届いた…だから…責めれない…
(ごめん…僕はわからないんだ…国を守りたかったとしても、生んだものには責任は必要…でも、国は守らないと危ないんだ…でも…)
今日は疲れた、母の気持ちがわかって、少し嬉しさがあった…だから、もっとこの出来事を胸に、考えて見ようと思う。