実在する方のお名前を借りていますが、
ご本人様には一切関係ありません。
話の中では伏せ字を一切使っていません。
晒し・転載等はご遠慮ください。
何か問題があれば教えて下さると嬉しいです。
すぐに非公開にさせていただきます。
口調・キャラが迷子です。
捏造であり、本当にあった話ではありません。
自殺未遂 を 匂わせる表現があります。
無理だな、と思ったらそこで見るのをやめてください。
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さむい、つめたい、
でもやっと、しねる___
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「 やっと起きたんか 」
「 んん゛ … ぁ゛ー 」
「 死ねなかったんすね、ぼく 」
目が覚めて第一声がこれだ。
不破さんは呆れてため息をついている。
「 こんな真冬に海で遊ぼうとした学生達に発見されたんやで 」
「 海に人が浮いてる、って 」
「 残念 」
学生さんたちが海に来なければ死ねたのに
「 残念がるなや、 」
「 いたぁ、手加減してくださいよ 」
残念がっていたら割と本気で頭を叩かれた。
めちゃくちゃ痛い。
「 おー、果物沢山ある 」
病室を見渡せば沢山の方がお見舞いに来てくれたと分かる程、果物や手紙など沢山あった。
「 ぁ、りんごたべたい。不破さんとって 」
「 コブンのくせに命令すんなや 」
なんていいながらりんごをとってくれる不破さんは優しいなぁなんて思う。
「 ん、このリンゴおいし 」
「 それ確か社長が買ってた 」
「 社長かぁ、うれし 」
「 うーわ、顔キモイで 」
「 うるさいです 」
「 てかナースコール押してなくないですか 」
「 あ 」
「 やべ 、ちょ、今すぐボタン押せ 」
「 不破さんは押さないんだ 」
ボタンを押せば直ぐに看護師さんが来てくれた。
起きたことを話し、軽く検査をし終え、病室に戻れば不破さんは疲れていたのか眠っていた。
「 …… つめたかったなぁ、 」
寝転がりながら窓の外を見ればもう夕方で、空は綺麗なオレンジ色だった。
「 んー…… 」
窓の隙間から入ってくる冬特有のひんやりとした風が気持ちく、睡魔がやってきた。
このまま寝てしまおうか。
久しぶりに起きて動いたんだから寝たって誰も文句は言わないだろう。
きっと。
そうして目をゆっくりと閉じた。
「 海の中なんやから冷たいのは当たり前やろ …… 」
寝ていたはずの男は小さく呟いた。
コメント
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楽しみです続きが!