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ふと目が覚めると私はルパンと云う酒場に居た。私には異能力が効かない。毒も効かない。あったとしても余り効果は無く、二日酔いの様な物が後々くるだけだった。
どうして私はここに居る?それに服装がマフィア時代の物だ。あの森さんがくれたあのコートもある。然しそれは焼いたはず……
何かが可笑しい。マスターも居ない。
私は考え込んで数秒後、ハッとした。急いでカレンダーを見た。予想どうり。今日の日付を見る為立つと異様に背が低かった。それに日付は同じだが、年が違う。つまり、私は何かしらの術で過去に来たと云うこと。異能力は無効化する為、異能力とは余り考えられない。毒や薬とかも考えるが、目覚める前の事は余り覚えていない為確証は掴めない。
どうした物か……現在私はポートマフィアを抜けてないし、カレンダーを見て確認したら大体、16か17歳だ。然し、包帯は現代の時と同じだった。
頭には包帯は巻かれていない。それが不可解だ。服装も変わっている為、包帯もそうだと今も思っているが、包帯は違った。それとこの肌のモチモチ感。現代とは違う肌!私ってこんなにモチモチだったっけ?おっと今はそれを考えている場合では無い。私が抜けていないし大体16、17歳近くだ。だから織田作は未だ生きている。ミミック達も未だ居ない。つまり、異能開業許可証は手に入れて居ない事だ。
さて、どうしたものかねぇ……
ルパンの扉付近にある鈴が鳴った。
誰かが入ってきたのか。
目に映る人物は、私の古い友人。赤毛、黒地にストライプのシャツにベージュのコートを着ている、綺麗な青い瞳。そう、織田作だ。
「やぁ 織田作。」
私は念の為過去に来た事を黙秘した。
言っても良いと思うが、ミミックと相打ち、つまり織田作が殺しを起こなったら、疑問に思うはず。そして子供の事を言うことになる。子供の事も言ったら織田作はまた自身を血に染め、最後は相打ちにまた成るだろう。そういう可能性が少しでもある為、私は黙秘した。
全ては織田作を救うため。ここに来たのも何かの縁。有効に使わせて頂くことにしようと思う。
私は静かに飲み込み、笑みを浮かばせた。