あの後俺が殴った事が記事に載り、大炎上
コメントには「カイザーが理由もなくそんなことしない!」「カイザー大丈夫かな?」暖かい言葉もあるわけで「世一も隣にいる訳だし言い合いに通り人を殴っちゃったのかな?」「あんな性格なんだから罰が当たるなんて当たり前」「カイザー、ほんと最低」「こんなのがサッカー選手やってるなんてサッカーの恥」棘の言葉もごまんとある
かと言って俺は無実な訳だし、謝罪会見を開くなんて癪に障る
勿論サッカーは1週間禁止になったしこの1週間は家から出られないだろう
まぁ全然軽く終わったのは吉だが
「あ”ー…」
正直クソだるい
こんなこと言ったらもう大大大炎上
そんなことどうでも良いが今すぐにでも世一の匂いを嗅ぎたい
会見なんてどうでもいい
世一に会いたい
かれこれ世一似合わなく数時間は超えたはずだ
事情も知らない奴らがピーピー騒いでんじゃねぇよ
お前らのせいで俺と世一の時間が恐ろしく少ないものがさらにすり減ってしまう
サッカーに支障はでないと言ったら嘘になるが別にできない訳では無い
俺の家にはきちんとしたフィールドはあるし器具もあるわけであって困ることと言ったらチーム戦と世一に会えないということぐらいだろう
「カイザー!」
「!世一、どうした?」
なんてことだ
お前のことを考えていたら会いに来てくれたではないか
もう思いは通じあってるってことだろ?そうに違いない
「なんで…なんであの時あの人殴っちゃったんだ!別に言葉で終わらせればこんなことにもならなかったのに…ッ」
俺の可愛い子は随分とおこっているらしい
可愛らしい見た目に似合わずギャンギャンと叫び胸ぐらを容易く掴めるぐらいには参ってるらしかった
「どうして、…どうしてッ殴ったんだ!」
俺とのサッカーが出来ないからってそんなに怒るとは思わなかったな
それにしてもどうしてだって?そんなの答えは1つしかないだろ?
「どうしてって…決まってるだろ」
「あ?!」
「俺の可愛い子が危険な目にあってたんだ、体が先に動くなんて当たり前だろ」
そろそろ意識してくれなくちゃ俺のパワーが度を超える
超えすぎて襲っちまうぞ
いやそれよりも意識されると元気になりすぎて襲うか?襲うな、100%襲うな
「……可愛い子って…周りに恋人いたのか?てかお前恋人いんのかよ!言えよな!!」
まじかーーーーーーーちがーーーう
そうじゃないだろーーーー?お前以外誰がいんだよ
やめろよ、そんなキラキラおめめで言わないでくれ
恥ずかしいだろ
初めて世一を可愛い子って恋人呼びで言ってみたんだ
少しは顔を染めるかと思ったがまさかの変な解釈させるなんて思わないだろ
「えー!まじか!でも確かにお前顔だけはいいもんな!…でも周り俺たち3人しかいなくなかった?…はっ!まさか恋人ゆえの愛の糸ってか!どんだけ好きだよ!!」
バシバシと背中を叩くな
そんなおじさん発言やめてくれ
惨めになるだろ
可愛い子ってのはお前だよと言えたらどれだけ楽なのか
だがまだ、まだだ
俺はあんなイチャラブうふうふキャピキャピな恋愛を楽しみたい
もちろん相手は世一しかいない
ゆっくりと手を繋いでゆっくりとキスをして優しく平和に幸せに包まれながらセックスをする
そんな恋愛も楽しみたいが1番は世一をグチャグチャにしたいんだよな
試合になれば凶暴な猫に成り代わってるくせに夜になるとご主人に鳴かされて精液、涙、汗、色んな液体でぐちゃぐちゃになってる姿が見たい
いやでもトロトロに甘やかして俺のことしか考えられなくて絶対に離れられない関係にもなりたい
やばい、ガキみたいな顔した世一をおかすなんて罪悪感と背徳感ごちゃ混ぜで興奮する
…未経験の俺にできるかは知らないが
やべ、想像してたら鼻血が出そう
嫌でたな
「うおっ?!カイザー?!」
「気にするな、…それより俺に恋人などいない」
「え?そうなの?」
「…まぁ、好きなやつならいるが」
「ほへぇ、カイザーに好きなやつねぇ……好きになられた人可哀想だな」
お前だが?
謝罪会見が終わり家で寛いでいるとインターホンがなった
「カイザー!!大丈夫?」
「…ネスか、特に心配事はない 」
「それは良かった…あんなカス記者野郎共がカイザーの時間を奪うなんて!」
「別にいい」
「でも!」
そんなことはどうでもいい
俺の一番の問題は世一だ
あの可愛らしい姿を晒しているのに援護も付けづに一人で自宅に帰ってるというでは無いか
なんならあのセキュリティーなんて何も無いアパートに
いつでも襲ってダーリン♡なんて言ってるようなもんだ、
勿論だよハニー俺が今すぐに行くと言いたいが
そんな奴が一人のこのこと生きていけるわけがない
今まで俺が見張っていたからいいものの(決して下心は無い)この1週間どうしろというのだ?
家から出たらパパラッチに喰われ警告音がなる仕組みに改造された
「どうしたものか…」
「…カイザー?」
はっ!待て…少し、嫌結構躊躇するがこれしかない
ほんとに不本意だが
「ネス」
「はい!」
「頼み事がある」
「もちろんだよ!なんでも言って!」
「世一を見張れ」
「…は?」
ネスside
「な、なんでこの僕が…いやでもカイザーの頼み事だもん…やり遂げてみせるからね!カイザー」
とは言ってもですね
世一を見張れと言われてもどうするのか分からない、これに尽きます
それを察してかカイザーは僕のためにすることメモをくださった!
世一を見張るのはあの事件が起きて世一が変なことをしないようにするためのこと!頑張りなさい!僕!
1)世一の起床時間をメモすること
2)世一の食事内容をメモすること
3)世一の心拍数を1分間でどのくらいかを健康手帳に書くこと
4)一日のトイレ数を記録すること
5)世一の歩数を記録すること
待って、カイザー待って
ほんとに必要なの?
僕そんな集中力ないよ?
いや、…き…きmいえ、世一の弱点を知るためです、きっとそうです
あれ?これで終わりじゃない…待って
ほんとに待って
なんですかこれ
12)世一の会話相手を記録すること
そこまで知って何になるんですかカイザー…
僕カイザーのこと結構知ってきたつもりでしたがまだまだのようです
…いやまず無理ゲーですよ
「おは、ネス」
「地獄に落ちればいいんですよクソ世一」
「朝っぱらから喧嘩売るとか珍しいな、もちろん買う」
「なんでお前は喧嘩になると乳首の毛を抜くんですか」
巻き込まれて欲しいですねネスくん
コメント
2件
巻き込まれネス可哀想だけどピュア世一が可愛すぎる🥰