ぎしっ ぎしっ
揺れるセミダブルサイズのベッドの上で、俺とトラ男はひとつになっていた
「ふッ…♡、ん、ッ」
「はぁっ、出すぞ!ゾロ屋」
「ん、…♡」
びゅくびゅくっ、と、俺の腹の中に熱いものが注がれる
「は、あ”ッ…」
ゆさっゆさっと、何回か腰を揺らして中身を出し切ると、トラ男は俺の中から己を抜いた
そして、どさっ、と、2人してベッドに崩れこんだ
「はーっ♡はぁ、♡」
「気持ちよかったか?ゾロ屋」
何でいちいちそういう事を聞くんだ、
俺は昔っから素直になれねぇ性格だったが、それだけでなく、好きなやつの前だからよりそうなってしまう
そのせいで、
「気持ちよくなかったらやらねえ」
なんて、ツンデレみてぇな言い方をしてしまった
トラ男はそれを分かってやがるから、特に口出したりはしねぇ
だが、どこか寂しそうな顔をしていた
そんな顔、しないでくれよ。
好きでも無いやつの前で。
無駄な期待なんかしたくねぇ。
俺の気持ちが届くはずもなく、トラ男は眠りについてしまった
こんな関係、早く終わればいいのに
ローに好きな女でも出来て、そいつと恋仲になるっていうなら、簡単に諦められるのに
俺は恋なんてした事ねぇし、ただ単純にそう思っていた
あんな事を目撃してしまうまでは
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なんだなんだ?