【瞳】
sm×nk、+br
↓
わんく
↓
br「スマイルってさ、なかむのどこが好きなの?」
そんな男同士付き合っている俺らに来る好奇心と冷やかしの混じった質問を、俺はいつもこう返している。
sm「…瞳だな」
彼の瞳に魅了される人は少なくはないだろう。あのキラキラとした本当に宝石のような瞳が感情豊かにくるくると変わっていくのを見て、俺は飽きないと思っている。
はっきりとした目の形
そこにはめ込まれているハイライトの眩しく光るアクアマリン
世界中どこを探していたって、彼のもつその瞳に及ぶものはないだろう。
sm「まあ、でも」
吸い込まれたいと、自分だけを写してほしいと思うのは少し自分でも随分とおかしいな、 とは思っているのだ。
これが恋というものだ、というほどの自信は俺にはないが。
その瞳が映る先を一緒に追っていたい気持ちもありながら、いつか彼がその好奇心につられ自分の隣からするりと離れていってしまうのではないかという不安もあって。それだったらいっそ自分だけを永遠に映してくれたらいいのに。その知的好奇心を、永遠に自分という存在だけのものにしてはくれないだろうか。
br「ようは眼球作用で好きってこと?」
sm「違う、」
彼のいいところと言われて、俺は全部を網羅している自信はない。
なかむを表すものは水色でもパンダでも白いアーコスティックギターでもない、彼は彼という言葉でしか表せない。
彼の甘党も創作者も、彼を表す言葉たりえない。
俺らにしか見せない部分も、創作者としてのその姿も、俺だけにしか見せないようなあの笑顔だって、彼を表すには事足りない。なかむはなかむだ。
br「否定の根拠はどこなんですかぁ、スマさん?」
sm「…うるさい」
br「えぇ〜?wひどーい」
nk「どしたんbroooock、スマイル」
そんなことを話していたら件の彼が話へと割り込んでくる。
愛くるしいパンダパーカーとその俺が好きだと宣言した瞳がこちらを不思議そうに見つめていた。
瞳の話をしていたせいか、その目線を意識してしまって。
水色のまん丸とした目から離せなくなったら、それは見つめあっているのと同義なわけであって。
nk「…なあに、スマイル?俺の顔になんかついてる?」
sm「い、いや…ついて、ない」
br「HAHAw さっきまでなかむの話してたんだよ、スマさんとね。」
nk「へえ、俺のこと?」
sm「別にいいだろ、話したって」
nk「教えてくれないの?」
sm「…教えるほどじゃない」
彼から目を離せない。それはまるで、自分がその瞳にくぎ付けになって、閉じ込められ ているみたいだった。
nk「スマイルは意地悪だね」
sm「いや、そんなこと」
nk「じゃあ教えてよ」
sm「…お前の、瞳がきれいだって」
sm「お前のいいところ、話してた…悪いかよ」
nk「いや、全然」
全然と言ってる彼の顔が赤く染まっていくのがわかった。
見ないで…とパンダパーカーのフードを被る彼に瞳に映るようにして、最大級のなかむへの愛をこめてやった。
sm「大好き、なかむ」
nk「よくこんな場所で恥ずかしげもなく…」
彼の瞳に自分が映った。
自分の瞳にも今彼が映っていることだろう。
余裕ありげなしてやったりという顔が苛ついたので、思いっきり囁いてやった。
nk「俺も大好きだよ、スマイル」
だからどうか、俺のことを好きっていうんなら、そのかわいらしい姿も何もかも、俺だけに見せてね。
コメント
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師弟だー、、照れてるnkさんを、どうか私の目の前で見せてください〜!
ほのぼのだ〜! 推しカプの師弟で嬉しい!