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放課後
…なかむの家行きたくないな…
こんなにもなかむの家へ行きたくないと思ったのは初めてだ
なかむの家は僕の大切な居場所だった
幸せな空気が流れてる僕の一番好きな場所
なのに…な…
僕は憂鬱な気持ちのままなかむの家へ向かおうと学校の玄関を出た
ドン
ぶる「っ、いった、」
「ごめんなさい、前見てませんで…」
やん「!ぶるーく!!」
さいっあく…
1番会いたくないやつにまで会うって…
やん「今帰り?一緒に帰ろー」
そういいあいつは俺の腕を掴む
…掴まれるのは落ち着かない
殺されるんじゃないか、ハンター達の元へ連れていかれるんじゃないか…などを想像してしまう
ぶる「…ごめん。僕行かなきゃ行けないとこあるから」
僕はその場に立ちどまり伝えた
やん「…なんか今日大人しいね?どうしたの?」
ぶる「…別に。じゃ」
…大人しい…か…
僕はあんまり心が強くないからな、
─────
なかむの家ついちゃった、
大丈夫…大丈夫…
なかむはちゃんと話を聞いてくれる。
そうだよ。ずっと不安がってるけどなかむだよ?
絶対大丈夫…!!
ピンポーン
僕はチャイムを鳴らした
…?
出てこない
ピコン
なか【ごめん、しんどくて動けない、】
ぶる【合鍵で入っても大丈夫…?】
なか【うん。ありがとう】
…結構辛いのかな…
ガチャ
僕は持っていた合鍵でなかむの家へ入った
ぶる「お邪魔します…なかむ〜…?」
なか「…はぁい」
…弱々しい。いつもの元気のあるなかむの声じゃない
僕は急いでなかむの所へ向かった
ぶる「大丈夫、?」
なか「だいじょうぶだよ…」
なかむはニコッと笑う…
…辛そうなのに、わざわざ笑顔なんて作らなくていいのに…
なか「…ぶるーくさ、」
ぶる「うん?」
なか「他の人の血飲んだ?」
ぶる「…ぇ?…」
な、なんでバレたの、?
まだ僕言ってないのに…
…なかむはすごく鼻がいい。
吸血鬼にそんな能力ないし人間にもないけど、何故か凄くいいんだ
…血の臭いまで分かるの、!?
ぶる「…ぁ…ぇと…」
僕は言葉に詰まってしまった
なんて言えばいいのか分からない
僕が焦って、涙ぐんでいるとなかむが優しく僕の頭を撫でてくれた
ぶる「…なかむ…?」
なか「大丈夫だよ。そんなに思い詰めなくて」
ぶる「でも…!」
なか「”約束破っちゃった”なんて言うんでしょ」
ぶる「っ、うん、」
…これは唯一破っちゃいけないって2人で決めたこと。
なか「きりやん先輩の血なら大丈夫だよ。きっと」
ぶる「え、!?」
なか「他の人の血だと怒ってたけどね…笑」
そういいなかむがへらっと笑う
…なんであいつの血ならいいんだろう、
ぶる「なか…」
なか「…スゥスゥ…」
寝ちゃった、
…なんできりやんの血ならいいのかな、
何か知ってるのかな…
僕は不思議に思いながらもなかむの看病しなきゃとお粥を作り始めた