帰るの遅くなっちゃったな
お母さん、怒るかな
早く帰ろう
…?
だれかにつけられてる気がする…
気のせい、だよね
“ぽん、と方を叩かれる”
「えっ?」
誰…?
「だ、誰ですか…?」
“押されて床に倒れる”
「っ…!」
怖い
足が動かない
「あ、あの…っ」
「朝比奈、まふゆちゃんだよね 」
「きょ、今日…すれ違って…」
「それでずっと待ち構えてた…」
気持ち悪い…っ
「近づかないでっ!」
「え…?」
「何で、そんなこと言うの?」
「なぁ!おい!!」
“強くお腹を殴られる”
「あ”ッ,…!?」
「う”ッ…」
「お”え”ッう”ッ,げほッげほ…っ 」
「ね、ねぇ…コレで言うこと聞いてくれる」
「いやッ…」
「ちかづか、ないで…ッ」
「っ!!」
“びりびりと服を引き裂かれる音が誰もいない夜道で響く”
「い、いや…ッ 」
「静かにしてッ!」
「ぐっ!?」
“ハンカチを口に詰められ”
息が…ッ
できな…い
“その時、内臓をひっくり返されるような痛みが走る”
「ッ!?」
「う”ッ!…い”ッう”ぅ”」
「まふゆちゃんっ!まふゆちゃん気持ちいい?」
“どちゅどちゅと遠慮もなしに内臓を突き刺すその感覚は”
“どこまでも苦しくて、どこまでも痛いものだった”
「ごめんねッ、苦しかったよね」
「あ”ッ…げほッ…げほ…っげほげほ…ッ!」
「あ…ッ」
声が…でない…ッ
だれか…たすけて…
おかあさん…ッ
何時間続いているだろう
もう痛みも無くなった頃には
ただ早く終わってという感情しかなかった
「ねぇ!ねぇ気持ちいいの?返事してよ!」
なんどもそう問いかけられた
返事をできる気力はなかった
「ねぇ!ねぇってば!!」
“ドスっと鈍い音がする”
「う”っ…」
「まふゆちゃんが…まふゆちゃんが悪いんだよ…? 」
“ギリギリと締め付けられる首”
くる…し…ッ
「あ”ッ…ぅ”…ぇ”」
痛い、苦しい
おかあ、さん…
___ふゆ、まふゆ!
「まふゆ!」
「…あ」
「おかあ…さん?」
「まふゆ!まふゆ…目を覚ましてよかった…」
お母さん…
「私…っまふゆがこのまま起きなかったら…っ」
っ…
「お母さん泣かないで、大丈夫だから…っ」
「まふゆ…っ」
「 まふゆ…」
「…お母さん?」
「まふゆ、お母さん決めたわ…」
「これからは、学校で以外…すべて一緒に過ごしましょう」
「お風呂も、寝る時も」
「ずっと一緒よ」
「え…?お母さん…?」
「そこまで、しなくても…」
「いいえ、そうしないと私のまふゆは守れないわ」
「で、でも…っ」
「まふゆは、わかってくれないのね…」
「っ、ち、ちが…!」
「なら、いいわよね」
「…う、うん」
「まふゆは、いい子ね」
っ…
お母さん…、私のせいでこんなに…
「ごめん、なさい…っ」
「あら…まふゆは泣かなくていいのよ」
“優しく抱きしめられる”
お母さんは、私のために…
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