北斗side.
[グラグラグラグラッ…!]
「!」
あの時、震度3ほどの地震が起きた。
歴史的な大地震ではないけれど、俺にとってこの地震は一生忘れられないものだ。
『ほ、北斗、地震…』
「だいじょうぶ…?」
『怖かった…』
「…そっか。もう収まったから、きっと大丈夫…」
「!」
もう古かったのだろう。
地震に耐えられなかった看板が、大我に向かって落ちていくのが見えた。
「たっ、大我…!」
俺は、衝撃と恐怖で思ったように声が出せなかった。
『ん?』
…ガシャン!!!
「大我…!!」
「はぁ、はぁっ…」
『…』
「ひぐっ、ぐすっ…」
なんで大我を助けられなかった、
なんで俺は助かった…
これが、俺の人生最大の「後悔」。
コメント
5件
あーりゃ…嫌な予感的中しちゃった… うわぁ……やだ……でも最高です🤭
えっなんか泣 これだけで涙出てきた泣 神作品すぎな??