あのブルーロックの手紙が来た日から約1週間の間はそれはもう短く感じた。
玲王「そっか…もう行くんだな。」
凪「うん」
玲王「頑張れよな、いってらっしゃい」
凪「頑張ってくるね」
送りは俺のリムジンで行くことになった凪がリムジンに乗り込む。
俺は一緒にリムジンに乗らないことにした乗ってしまったらダメだと思ったから。
ホントなら今すぐにでも止めたかった。でもここで止めたら、凪も俺もなんも変わらない。
玲王「…またな。」
俺は見えなくなるまでずっと見つめていたあっという間に見えなくなり、俺は家に帰ることにした。
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玲王「ただいま」
言葉を発しても家には誰もいない。
シーン…としていた。
俺は自分の部屋に行くと早速行動をおこした。
ウィッグを外し、紫色のロングの髪の毛を下ろす。
ズボンを脱いでスカートに履き替える。ニーハイを履いて…。
俺は俺じゃなくて私として生きることにした。
そうでもしなきゃ凪のことは忘れられない
鏡の前に立って自分をみる。
まるで自分じゃないみたい、男の御影玲王は死んだ。
お父さんもお母さんも先生もこれを望んでいた
玲王「あぁ……ほん…と……逃げたい……なぁ……」ポロポロ
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次の日、学校に行って教室に入るとみんな固まってた
いつもならすぐに私のところに集まってくるのに今はコソコソと私の方をチラチラ見て話してる。
ねぇ、その汚い目で私を見ないで。
玲王「だから…嫌いなんだよ…」(ボソッ)
そんなことを思いながらも普通に授業をこなして昼休みへとはいった。今は1人でいたかった。なのにある1人の人が話しかけてきた
??「ねぇねぇ…!玲王様…?」
玲王「様はやめて」
??「じゃ、じゃあ玲王ちゃん!一緒にご飯食べない?」
ここで断るとあれだから、私はいいよ。と返事をし、一緒にご飯を食べることになった。
??「わ!玲王ちゃんのお弁当の卵焼き美味しそう!✨」
玲王「(めっちゃキラキラした目で見てる…)」
玲王「た、食べる…?」
??「え!?いいの!?✨」
??「あーん!」
玲王「え、あ、…あ、あーん…?」
??「ん!おいしぃぃぃ!!!!!✨」
??「これ玲王ちゃんが作ったの!?」
玲王「ま、まぁそうだけど………」
??「すごい!!!!!」
玲王「あ、ありがと………」
なんか……この子といると凪のこと忘れられそうとても元気な子でみんなに好かれそうな子…
玲王「…ふふっ」
??「えっ!?笑った!?」
玲王「あ…いや、笑ってない!」
??「嘘だー!今笑ってたでしょ!」
なんてくだらない会話をして笑って
玲王「(友達って…こんな感じなんだ……)」
玲王「そういえば。」
??「ん?なーに?」
玲王「あんた、2年生じゃないでしょ?」
??「そう!てか名前言ってなかったね!」
楊花「私は”潔” 楊花、高校一年生!」
玲王「なんだ、年下だったんだね」
楊花「実はそうなんですよ〜」
楊花「ねぇ、てかさ!玲王の隣いたあの男の子。今日は見ないね?」
玲王「あ…………えっと………」
楊花「え、なんかあんまりよくなかった!?ごめん!」
玲王「いや、大丈夫。あの男の子………凪誠士郎は私の宝物で相棒だったの___」
玲王「__で、ブルーロックに招待されて…、やっぱり女と男は……違いが激しいや……」
楊花「そっか…でもそうとは限らないよ」
玲王「…え?」
楊花「だって私のお姉ちゃん、潔世一って名前なんだけど、ブルーロックってやつ選ばれてたもん___」
玲王「え……」
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そのあと帰りに私は考えた、女でもブルーロックに行けるってこと?
行けるってことは招待されなかった私の実力不足……
玲王「はぁ……」
そう考え落ち込んだ私は下を向いて歩いていると…
ドンッ
玲王「わっ…!?」
誰かにぶつかってしまった
玲王「すみません!大丈夫でしたか!?」
??「いてて…あ!大丈夫ですよ!」
玲王「あ、…よかった…」
玲王「それじゃあもう行きますね」
??「ってちょっと待ってください!」
??「やっとみつけた!」
玲王「へ?___」
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私はぶつかった人に謝りその場を去ろうとするとそのぶつかった人に手を掴まれて、やっとみつけた!と言われてしまった…
とりあえず近くのカフェに入ることになった私……
玲王「すみません、珈琲ください」
「はい、かしこまりました」
玲王「で…なんですか?」
??「あ、はい!あ、えと、まずごめんなさい、急に掴んじゃって…」
玲王「大丈夫ですよ笑」
アンリ「あ、申し遅れました!私は「帝襟アンリ」と言います!」
アンリ「ではさっそく本題にはいりますね…」
アンリ「__”ブルーロック”というのはご存知ですね?」
玲王「え、…それ…って」
アンリ「私はブルーロックの管理者である、「絵心甚八」という人に頼まれて来たんです」
アンリ「”御影玲王”という人を探してこい”……と」
玲王「なんで……?」
アンリ「実は、玲王さんの実力は十分なんです、選ばれてもいいくらいの実力です。」
アンリ「でも。玲王さんの家柄、性別、などなどいろんなことが重なりすぎて却下になってしまい……」
アンリ「それで絵心さんと話したんです。そしたら絵心さんが「俺はあの御影玲王というやつを気に入ってる。マネージャーとして雇え、探してこい」って…」
玲王「………………」
アンリ「すみません、いきなりだと混乱しますよね!汗」
アンリ「1週間くらい考えて貰ってもいいんですよ?」
その言葉を聞いていたけど私は、私の答えはもう決まっていた。
玲王「いえ、やります、やらせてください」
アンリ「え…ホントに!?いいの!?✨」
玲王「え…あ、はい。」
アンリ「〜〜〜ッッッ!!」
アンリ「ありがとぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
玲王「え、え?」
アンリ「実は女1人でマネージャーやっていくの不安だったんだよぉ!」
アンリ「って!ごめんなさい!タメで話して…!」
玲王「大丈夫ですよ笑、私の方が年下なんで」
アンリ「じゃあ…これからもタメでいくね!」
玲王「はい!……あ……年下………あの…アンリさん」
アンリ「ん?なに?」
玲王「アンリさんのこと…姉さんって呼んでもいいですか…?」
アンリ「え…」
玲王「あ、すみません…やっぱり嫌ですよね、忘れてください!」
アンリ「…すぎ……よ………。嬉しすぎるよ!!!!」
アンリ「呼んでいいよ!てか呼んで!」
玲王「……!!あ…ありがと…姉さん」ニコッ
アンリ「ゔっ…(可愛い…)」
姉さんと私は話していくうちにどんどん仲良くなり、お互い、玲王。姉さん。と呼ぶようになった。
キャラクター紹介
『潔 楊花』
玲王の初めての女友達
高校1年生 16歳
潔 世一の妹 運動得意
『帝襟 アンリ』
ブルーロックの運営側の1人
主に買い出し、洗濯、物の補充など裏側の仕事をやっている
玲王のことを本当の妹のように思っている
実は恋愛が好き(百合、薔薇なんでもいける)
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