「父上…父上…」
雨の中、父上を探し続けていました。
雨のせいで最初は痛かった裸の足はもう痛みも感覚もなかった。
幼い私は必死でした。
父上がどこにいるのか知りたくて、でも誰も教えてくれなくて。
父上を見つけたかった。
ただ、「おかえり」と言いたかった。
私が小さい時から色々と面倒を見てくれた父。
妹のにゃぽんのことも、なんでもしてくれた父。
戦争に行く時、平和がいいと言っていた父。
港に着いた。
船からたくさんの軍人が降りてくる。
たくさんの妻らしき人が夫を探し求める。
「父上は…父上はどこですか!?」
「ッッッッッッッッ‥知らないな。ごめんね」
「父上を知りませんか!?」
「こっちはそっちどころじゃないんだ。知らねぇな。」
色々な人に聞いたが、いなかった。
心も体も疲れ切った私は港のベンチに座っていました。
「ーーい!ーーおい!起きろ!」
意識が浮上する。
起きた時、目の前にいたのは父上が敵だと言っていたアメリカさん。
「ッッッッッッ…アメリカさん…」
「父上を知りませんか!?」
「…………。」
「知りませんか!?」
涙が溢れる。
日本男子は泣いちゃいけない。そうわかっているのに涙が止まらない。
「日帝は…俺が殺した…」
「………え?」
一番聞きたくなかった言葉がアメリカさんの口から溢れた。
「素晴らしい最後だった。」
「oh、日帝からだ。」
渡されたのは、封筒。
「これ…父上からですか…?」
「あぁ。」
封筒を開く。
日本、元気か?
多分、お前がこの手紙を読んでいる時には俺は死んでいるのかな、そう思う。
この戦争がどう終わるかはわからないが。
平和な世界を作ってくれ。
みんなが仲良く、誰も辛い思いをしない。そういう世界を作ってほしい。
言いたいことがありすぎてうまくまとまらなかったが…
最後にこれだけ。
大好きだ。
紙に涙が溢れる。
「oh…日本語だからなんて意味かわからないが…とてもgreatなことが書いてあったんだろう?」
「…はい。」
立ち上がる。
「アメリカさん。私は父上に代わって、平和な世界を作っていきたいと思います。」
「父上が実現したかった世界をーーー、作っていきます。」
「oh…じゃあ、協力するよ。」
「ありがとうございます…」
作者です。
深夜テンションです。
今読み返してみるとなんだこれって思いますw
まぁ、あげてみます。
では。
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