目が覚めると、目の前には絵名がいる。
「おはよう、瑞希。」
前は、それだけで幸せだった。
「…おはよう、絵名。」
__『それだけで』十分幸せだったんだ。
「今日も可愛い、瑞希。大好き。」
絵名がボクの首から垂れる鎖を撫でながら言う。
「…。」
どこで間違えたのか。
あの時、流されないで拒絶できていたら。
あの時、絵名を正気にさせられていたら。
あの時、同棲しようなんて言わなければ。
あの時、__
__好きになんて、ならなければ。
(そしたら、幸せになれたのかな。)
コメント
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え…待って、好きです。続き楽しみにしてます.ᐟ