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『じゃあ、帰るね…お母さん』
『また1ヶ月後』
辺りはすっかり綺麗な夕日に包まれている。
これを見て綺麗、と言える人間でよかった。
『……帰りたくないなぁ』
少し寄り道しよう、と思ってわき道へ入る。
離れた場所で何やら揉めている声がした。
酔っ払いのケンカだと思ったけど、そうじゃなさそうだ。
覗くと手だらけの水色髪とヒーローが言い争っているのが見える。
『こわ…見なかったことにしよ…』
目を逸らした瞬間、水色髪がヒーローを殺した。
……いや、塵にした…のかな。
ヒーローはそこに居なかったかのように跡形もなく消えていく。
いいな…あの個性…もっとやってほしい。
奇しくもそう思いなから 見続けているとスマホの通知が鳴って水色髪がこちらを向いた。
『あ…あぁ…っ』
???「お前、こんな所で何してる」
『いや…何も…してません…』
感じたこともないぐらい強い圧。
口が回らない。話せない。金縛りに逢ったみたいだ。
???「…黒霧、こいつ連れてけ」
『え…なに…これ…』
鼻と口に布を当てられて薬品を吸わされる。
途端に意識が朦朧として、意識を手放した。