この作品はいかがでしたか?
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800いっちゃいましたよ…!?
いいんですか、……
ほんとありがとうございます……!
ATTENTION⚠️
●鳴保結婚しました
●キャラ崩壊
●鳴海、保科の捏造設定
side【保科】
「クレープ美味しかったわぁ」
さっき食べたモンブランのクレープを思い出す。
「あそこ、店もあるらしいからな」
「え、そうなんですか!?」
「ポスターに書いてあった」
この人仕事関係もあって、周りの物事を見て把握する癖ついてるな……
「え、また食べに行きましょうよ!」
「そのつもりだ」
次はどこに行く、と鳴海さんは持っていた地図を広げる。
「夏に遊園地といえばこれか」
そう言って指をさしたのは、ここから数百m先にあるお化け屋敷だった。
「お化け屋敷ですか」
お化けとか信じてへんから、正直おもしろくなさそうやけど…
キラキラした目で「行ってみたい」と呟いてる鳴海さん見たら、行ってみたい気持ちが強まった。
「行ってみますか」
「本当か!?」
「ええですよ、別に」
じゃぁ早く行くぞ!と乗り気の鳴海さんに手を引かれる。連れて行ってくれるようだ。
「…もー、子供やなぁ」
side【鳴海】
保科を連れて、お化け屋敷にやってきた。
正直ホラゲをたくさんしているのもあって、こういうお化け屋敷には憧れていたのだ。
ワクワクしていると、後ろからふふ、と笑い声が聞こえてきた。
「…何笑ってる」
「いや、そんなはしゃぐん珍しいなって」
「ずっと行ってみたかったんだよ」
「さいですか」
保科はそんなボクの様子が嬉しいのか、いつも以上ににこにこしている。
「そんなに余裕こいてられるのも今のうちだぞ?」
ここのお化け屋敷は別格らしい。実際にお化けを見た、と証言する者が後をたたないのだとか。
それを伝えると、保科はありえへんやろ、と不貞腐れた。
「わからんぞ?」
「んも、鳴海さん、変なこと言わんといて」
「怖いのか?」
図星だったのか、目を逸らして別に…と言った。嘘をつく時目を逸らすのは保科の癖だ。
「なら入れるだろう?」
ボクは先ほどの保科の手を逆手に取り、同じような方法で誘導する。
「……アンタ、さっきのジェットコースターまだ根にもっとるな」
「ふん、どうだかな」
わざとらしくあしらうと、「鳴海さんのケチ」なんて言葉が聞こえてきた。まぁ無視したが。
「ほら入るぞ」
「……はい」
不本意です、みたいな顔をしているが、ちゃんと後ろについてくる。
案内人を名乗る者に促され、ボクたちは中へ入った。
side【保科】
どんどん奥に進んで行く。
正直、すごい怖い。こんなに怖いお化け屋敷あるんや、とビビっている。
鳴海さんはと言うと、楽しそうにしながら進んでいる。
「鳴海さん、?ちょ、早くないですか…?」
そう言うと、鳴海さんは振り返ってニヤニヤ笑った。
「なんだ、怖いのか?」
「別に、違いますけど……」
少しだけ怖さで不安になりながらも、鳴海さんが前にいるから、少し安心する。
「鳴海さん、ちょっと、もう少しゆっくり歩いて……」
「…わかった、手を出せ」
そう言って鳴海さんは自身の左手を出した。
「……はい」
自分の右手を出して鳴海さんの左手と重ねる。
鳴海さんは微笑みながら優しく手を握り、恋人握りをする。
手から感じる温かみから、胸の奥も自然と温かくなってくる。
案外こういうのも、悪くないかもなぁ。
なんて思ってしまった。
「楽しかったか?」
「まぁ、悪くはなかったかもなぁ」
「ふ、だろ?」
時間的に次が最後だが、と鳴海さんが遊園地の時計を見ながらそう言うと、僕はとある場所を指差した。
「これ、乗りたいわ」
♡150で更新します
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