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タヒネタ ・ 一部喘ぎ声。無理な人はここで引き返してください。
僕には、好きな人が居る。
彼はとても可愛くて、格好良くて、憧れの存在。
tn「お前、又サボったやろ…?」
ut「待って、粛清剣仕舞って…」
ut(無能になれば、tnちは僕を見てくれる。)
彼には僕を見て欲しかった。
でも、彼が見ているのは他の人だった。
tn「grさん?」
tn「grさぁ~ん?」
tn「g~rさん。」
僕を見て欲しかった。
その瞳に僕を写して欲しかった。
君が見ているその人と、同じ様に見て欲しかった。
…君の、特別になりたかった。
tn「…お前さ、いい加減にせぇや?」
ut「…え、」
tn「書類はガバガバ、戦闘も司令も真面に出来ず…何が出来るん?」
ut(tnちが僕を見てくれてる。僕に怒ってくれてる…っ!)
狂い過ぎていた。解っていた。
自分の思考が可笑しい事なんて、とっくの昔に。
只管に君へ思いを馳せて、
只管狂った愛情を実らせて、
只管君を見ていた。
唯、僕を見てくれれば何でも良かった。
偶々、総統室の前を通りがかった時だった。
< あ゙ッ♡や゙ッ、grさぁ゙ッ♡
ut「……え、」
ut「あ、ぁ、ッッ」
逃げた、逃げたんだ。
怖くて怖くて、逃げた。
彼が他の人のモノになっているのを、
間近で実感するのが怖かった。
ut「…はは、運悪いなぁ……」
ut「……そっか、僕、疫病神やった…」
昔から何をしても足を引っ張って、
何をしても成功しなくって、
何をしても人を傷つけた。
……僕には、人を愛する資格がそもそも無かった。
ut「…tnち、殺せば、」
ut「僕のモノになるかなぁ…ッ」
ut「…今日ぐらい、真面目に書類するか…」
彼と一緒に心中するから。
最後くらい、いつも通りではなく、
本当の僕で書類をしよう。
無能じゃなくて、有能と呼ばれた頃の、俺。
ut「tnち、書類できたよ。」
tn「…見せろ。」
tn「…………」
tnが書類確認をしてる間に、
後ろで拳銃を構える。
俺が愛用していた、銃。
tn「…何してんねん。」
ut「ふは、やっぱバレるよなぁ…」
tn「…観光客か?」
普通はそうなるよな。
でも俺、観光客ちゃうよ。
ut「うぅん、ちゃうよ。」
tn「じゃあ、なんでや。」
ut「俺を見てもらうため。」
tn「……?」
ut「見ててね、tn。」
銃口を自分の腹に向けて、
彼の綺麗な瞳を見つめて、
言い放つ。
もう俺は君を殺せないから。
俺は最期に、君に呪いをかける。
俺を、忘れない呪いを。
ut「大好き。」
tn「待っ、!」
パァンッ
一つの銃声が、
白昼の騒がしい要塞に鳴り響く。
話し声で気づかぬ者も居れば、
書類中に鳴り響いたもので驚く者も居た。
tn「あ゙ぁ…ut、?ut…、?」
ut「んふ…まだ…生きとる、よ…」
tn「なんで…っ、なんでッ」
ut「…tnに見て欲しかった。」
ut「いつもの、俺は…有能でッ、何でもッ出来た、気味の、悪さから、」
ut「人にッ…見放される、始末。」
ut「だからッ、考えた、んよ?無能、になれ、ばいいん、だって。」
ut「嫌われるのもッ、承知の上ッ、で、」
ut「書類は、分かりながらも、ミス、してた。」
ああ…悲しそうな顔すら愛おしい。
俺のためにしてくれる表情全てが、。
tn「…………ッ」
ut「ねぇ、tnち。僕はもう、終わり、やからさ、ぁ、」
ut「みんな、とさ、俺の部屋の、遺書、読んどいて、なぁ…」
tn「今psn呼んだから…っ、まだ死ぬなよ、?なぁ、死なんよな、?」
ut「ここで、死なんかったら…っ、伝えた意味…ないやんか…ッ」
ut「…、おやすみ、。」
静かに瞼を閉じて。
もう二度とは見れない君の顔を脳に焼き付けて。
君の手を握りながら、
俺は深い眠りについたんだ。