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[4月]
私は初めての中学校だった。人見知りで友達が出来るか心配だった。クラス表を見たけど、小学校が同じだった子は違うクラス。尚更心臓の音が大きくなった。クラスに入った。「おはようございます」先生に声をかけられた。「名前は何ですか?」「風山凛花です」「風山さんね」緊張して声が上手く出せなかった。席は窓側だった。「凛花ちゃん」誰かが私を呼んだ。隣の子だった。なんて返せば良いか分からなくてあたふたしながら「な、何?」と聞いた。「私、蒼空! 」「蒼空ちゃん、宜しくね」「うん!」なんか心が嬉しかった、初めての友達。蒼空ちゃんは笑顔が可愛くて性格も良くて完璧な子だった。
皆とすぐ仲良くなって、休み時間も楽しそうだった。いいなぁ、私もあんな感じになれたらなぁ、ふと思った気持ち。情けないなって思った。
[5月]
蒼空ちゃんと仲良くなった。先生が「席替えするぞー」と言った。せっかく仲良くなれたのになぁ、また1から始まる気分だった。
席替えは、蒼空ちゃんとは離れた。正直無理だと思った。1ヶ月経ったから大体グループができている。入っていけない。それから学校に行くのが憂鬱になった。
[6月]
私は不登校になった。話に入っていけなかった、話に入っていくと入って来ないで欲しいっていう空気感が溢れている。辛かった。
何度も何度も考えたけどやっぱり無理だ。
ピコンッ その時1件の通知が来た。
,,,蒼空ちゃんからだ。
「凛花!!大丈夫??最近来てないから心配になったから!」
ほんと優しいな。何だろう。安心した、
「蒼空、心配ありがとう、大丈夫だよ!
ごめんね、ただ学校に行く頻度少ないかも」
はぁ、心配してくれる友達が居るだけ幸せだな。
[7月]
少しづつ学校に行き始めた。
「おはよう、」 「来たよ、笑 クスクス」
はぁ、こうなる事は分かってたよ、笑
「凛花~!!久しぶり!ギュー」
私は安心して涙が出てきた。
「もぅ!泣かないの!!笑」
「ごめん~!泣」
やっぱり安心する。初めて︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎大好き”って思った。
「あッ笑 風山さん~これやっといてね」
積み重なった資料はとんでもない量だった。
これ、何の資料だろう、、?笑
あ、職場体験の資料だッ、
ーー時間後。
ふぅ、終わった
何で私がやらなきゃ行けないんだろう。
[8月]
学校に行けるようになってきた
「凛花ー!!おはよー!」
これが日課になった。蒼空は大親友になった。「蒼空!!」
「今日なんか気合い入れてる??笑」
「好きな人でも出来た??笑」
蒼空には何でもお見通しだった。
「なんで分かるのー!!」
「凛花を1番知ってるのは私だからねー!」
「えー好きだわぁ」
お見通し、かぁ笑
「え!で誰なの!」
「誰にも言わないよね??」
「言わなーい!!」
「田口渢翔くん、」
「え!!!お似合いだよ!!」
「応援してくれる??」
「もちろん!私の好きな人も教えよっか?」
「え!教えて!!」
「内田凌くん、」
「え!めっちゃお似合いすぎる」
「応援してよね?!笑」
「もちろんすぎる笑」
[9月]
「凛花ー」
「蒼空ー」
「誕生日おめでとーう!」
そう[9月3日]は私の誕生日
「蒼空が祝ってくれるなんて、、」
「当たり前じゃーん」
過ぎて9月半ば
いつもの様に喋っていた。
「うぅ、」
蒼空が苦しみだした。一瞬何が起きたか分からなかった。
「蒼空?!」
「凛花.頭が痛い、」
「蒼空、乗って」
「ありが、とう」
おんぶをして保健室に急いだ。
ガラガラッ
「あら!どうしたの?」
「蒼空がッ蒼空が頭が痛いってッ」
「そんなに焦らないの!大丈夫よ」
「せんせッ苦しいッ」
「深呼吸よ~ スゥ- ハァー」
「落ち着いた、」
「蒼空ー!大丈夫、?泣」
先生と蒼空は話していたから聞かない方がいいかもって思って外に出た。
「凛花ー!!帰ろー!」
蒼空が来た。
「蒼空、病院行ったらどう?」
「うんー、今度行ってみるね」
[10月]
「あのさッ病院の事なんだけど」
「うん!」
「結果もう出たんだよね、笑」
「どうだった?」
「脳卒中だった」
「えッ大丈夫?」
「次なると危ないらしい」
「そっか、気をつけてね?」
はぁ、心配。どうしよう死んじゃったら、
辛いよそんな事になったら。蒼空が戻ってくることはなくなるのだから。
[11月]
ハァー 白い息が出てくる寒さになってきた。
「あッ!初雪だ!!」
「ほんとだ!」
「雪にマフラーにお団子ってちょー可愛くない?!」
「蒼空して来てよー!!」
「いーよ笑」
「イルミ行こー!!?」
「まじ行こね」
「12月8日にある!」
「予定空けとけよ?!」
「当たり前だろ笑」
[12月]
ついに当日
「蒼空ー!!」
「凛花!寒いね、、」
「えそれな?!笑」
「待って マフラーにお団子?!」
「最高すぎる」
「寒いいい笑 」
「写真とろー!」
「いーよーう」
「寒いし中行く?」
「だねー!」
その後はご飯を食べたりプリクラを撮ったりした。そんな幸せな時間は中々ないなって
そろそろ年越しかぁ、早いなぁ
[1月]
ついに年越したか!!
今は冬休み。蒼空に会いたいな、
ピコンッ 誰だろう
蒼空からだった。
「また、脳卒中なった。今緊急入院中」
どうすることも出来なかった。ただ泣きじゃくることしか。
「え、?あ、?え、、どこの病院?」
こんな情けない返信しか出来なかった。
「開北病気」
って来た。元気がなかった。
急いで病院に向かった。
[2月]
あの日から毎日病院に通った。
「凛花ッ、ごめんねッ」
顔色はどんどん悪くなった。
「蒼空、やだよッ、 」
「凛花、もし私が死んでも死なないでねッ」
「蒼空、死なないッ」
「うん、ありがとう」
蒼空は俯きながら言った。
あんなに悲しそうな蒼空は見たことがなかった。
7日くらい経って連絡が来た。
蒼空のお母さんだった。
「凛花ちゃん、!蒼空が、!」
私は悪い気しかしなかった。心臓が絞られるように苦しい。無我夢中に病院まで向かった。
バンッッッ
「蒼空ッ!!!」
そこには痩せ細った顔色が悪く表情は無い蒼空の姿があった。
「凛、花、?」
今にも消えそうな声で喋った蒼空。
「ごめ、んね、私、もうだ、めみたい」
ぷつぷつときれる話に私は胸が苦しくなる。
「こ、れ、手紙、、書いたから、読んで、」
「ありがとう(泣」
私は蒼空の手を握りながらひたすら泣いてひたすら感謝を伝えるしかなかった。
「大好き、来世、でま、た会お、うね」
「蒼空、?蒼空、蒼空!!」
蒼空は反応がなくなり力も抜けていった。
「蒼空のお母さん、蒼空が、、」
「、、、あの子も最後に凛花ちゃんに会えて幸せだったと思うわ」
蒼空のお母さんは泣きながら震えた声で言う。
[3月]
蒼空が亡くなって1ヶ月。やっと実感が湧いてきた。蒼空が居ない学校は楽しくなかった。辛かった。席を見る度に涙が出てくる。手紙には「私の分まで幸せに生きてね」って書いてあったから泣いちゃダメなのに、
(凛花!幸せだね!)蒼空、?!、、そうだ、居ないんだった、空耳か、あぁ、辛いなー、、会いたいよ。今元気?幸せですか?
まだ私のこと覚えてますか?