ー2016.4.16ーその時は急に訪れた。
「結彩!!」
「んぇ?」
気づいたらすごく揺れていた。今まで感じたことないくらいに、、電気がものすごく揺れていて、テレビなどの物が揺れる音も聞こえた。
「結彩」
「お母さん…?」
お母さんは私を覆い被さるようにしていた。
「早く逃げるわよ」
「う、うん!」
私は恐怖でいっぱいだった。前感じた揺れよりも遥かに大きかった。
「結彩!鈴夏(すずか)!」
お父さんが私たちの名前を呼んだ。普段はお母さんのこと名前で呼ばないのに、咄嗟に呼んだせいか名前で呼んでいた。
「大丈夫だったか!?」
「えぇ、電気はつく?」
「いや、駄目みたいだ」
暗い部屋の中に一つだけ光があった。それは蝋燭(ろうそく)だった。蝋燭の火はゆらゆらと揺れていた。
「揺れ凄かったわよね、」
おばちゃんが来た。すごく不安そうな顔で
「やっぱり車で寝とくべきか?」
「もしかしたら前のが余震…?」
「そうみたいだな、、」
「あれが余震なんて…」
「とりあえずここにいても危ないから各自車に避難するぞ」
「うん」
そう言って私と弟とお母さんで車に向かった。テレビもつかなかったから情報が分からなかった。スマホで調べればいいとも思ったけど、充電が出来ないから変に使うと駄目という事で車のカーナビ?ので情報を見てた。
「え、これ…」
「あ!そこ結彩なんか見覚えあるよ!」
「ここいつも通る橋だよ、、」
「え、あの橋が…?」
「うん」
「誰か死んだの?」
「いや、まだ分からない。」
「そっか、、」
身近な場所で被害があって怖く感じた。今までは地震が来ても私の住んでる場所はそうそう被害を受けてなかった。でも、今回の経験で地震の恐ろしさを改めて実感した。いつ、誰が、どこで、死んでもおかしくない中みんな過ごしていた。私も恐怖でいっぱいだった。でも、お母さんやお父さんたちの方が怖かったと思う。家で寝ていたら急に揺れ出して、私や弟を守らないと行けないから。
いろいろ考えていたら頭がパンクしだした。そして気づいたら眠っていた。
コメント
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ルビってやつ押せばふりがなつけれるよ