月明かりが差し込み、物静かな海の音が響く中で二人は言葉を交わさずにその場にとどまった。
「…ヤんのか、お前」
「ああ。…時間がねえ」
「あと2時間ってとこか…」
ゾロはサンジにそう告げると、展望台にある小さなテーブルの上に置いてある酒瓶をガチャリと開ける。 その酒を一口飲むと、ゆっくりとサンジに視線を移した
「もう準備できてんだろ」
「ああ、まぁ…」
「だったら来いよ」
ゾロはサンジに近づくと、その腕を引いてソファに座らせた。そしてそのまま唇を重ねると、舌を絡めながらサンジをソファへと押し倒す。
「…っ」
月明かりだけの薄暗い展望室に水音が響く。それと同時に聞こえるゾロの吐息。それに合わさるように聞こえる波の音はどこか穏やかだ。
「…っ、はぁ…」
ゆっくりと唇を離せば、二人の舌から唾液が糸を引いた。それをペロリと舐め、唇をまた喰み舌を入れ
「ん……、っ」
サンジの口内を貪るように舌を絡ませる。
「は、ぁ……っ」
サンジのシャツの中に手を入れ、その肌をゆっくりと撫でながら胸の突起にたどり着くと、それを指で弄ぶ。そしてそのままズボンの中に手を入れれば、サンジの中心をゆっくりと握り込んだ。
「ん…ッ!」
ビクンとサンジの身体が跳ねる。それに合わせるようにゾロが唇を離した。
「はぁ……っ」
「感じてんじゃねえか」
「るせえよ、バカ…」
サンジは顔を紅く染めてゾロを睨みつける。だがその眼にはいつもの鋭さはない。
「ちったぁ、素直になんねえとな」
そう言ってゾロはサンジのズボンを下着ごと膝までおろすと、自分も前をくつろげる。そして自身を取り出すと、サンジのそれにゆっくりと擦り付けた。
「…ッ!ん……っ」
「ほら、お前も触れよ……」
ゾロがそう耳元で囁けば、サンジの体は素直にその要求を受け入れる。サンジも自分のモノを取り出し、ゆっくりとそれを握り込むと手を動かし始めた。お互いの先走りが絡み合い、水音が耳につく。サンジはその音を堪えるように唇を噛んでいたが、突然ゾロの手がサンジの胸の突起に触れた瞬間─。
ガチャリ、と扉が空いた。
「うわあ!!!?」
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