(🦉🎻side)
カランカラーン…。
♦️☕️「お〜、セラだぁ!いらっしゃい! 」
♦️☕️「カウンター席どうぞ〜!」
なんだかやるせなくて、どうしたらいいのか分からなくて、とりあえず奏斗が経営し、雲雀がアルバイトをしているカフェ「CAFE Zeffiro」に来た。
♦️☕️「あれ?なんか元気なさげじゃん。どうかしたん?」
🦉🎻「え、まぁ…、うん。」
🍝🍷「お、なんの話〜?」
そう言いながら裏から出てきたのは奏斗だった。
♦️☕️「お、奏斗じゃん!」
🍝🍷「いや〜、在庫を貯蔵庫に入れるの大変でさぁ〜………。」
🍝🍷「んで、セラはどうしたの?」
雲雀は2人分のコップを用意し、丁寧にコーヒーを淹れる。
🦉🎻「実は、凪ちゃんとまた喧嘩しちゃって…。」
🍝🍷「あ〜…。」
🦉🎻「任務で人質が危ない状況にいてさ。凪ちゃんの指示を聞く暇が無いって思って、敵陣に突っ込んだんだけど…。」
🍝🍷♦️☕️「おおおお、待て待て待て待てい!」
🍝🍷「敵陣に突っ込んだ!?!?!?」
♦️☕️「いや、え!?!?危なっ!!!」
🦉🎻「確かに危ないけど、結果的に怪我なく終わったし…。」
♦️☕️「いやいや、危ないよぉ〜〜…。」
🍝🍷「そうだよ?危ないって〜…。」
🍝🍷「でも、2人だけだもんな…。」
♦️☕️「アキラは指示を出さないとあれだからランドリーに居なきゃダメだし、そしたら前線に行くのはセラしか居ないのか…。」
🍝🍷「だね…。」
🍝🍷「でもさ、アキラが言ってること、めちゃくちゃ分かるよ。」
🍝🍷「セラは張り切っちゃうから、もし危ない時があったらって、考えちゃうんだよね。僕もそうだけど。」
🍝🍷「いくらセラが実力があると言っても、人間だし。脆いじゃん?」
🍝🍷「セラには、もっと自分を大切にして欲しいんだよ。」
🍝🍷「セラには難しいかもだけどね。」
🍝🍷「…それはアキラも分かってるよ。」
🍝🍷「でも、君らなら大丈夫っしょ!仲直り出来る!リーダーの言葉に偽りは無い!」
目の前にコトっと小さな可愛い音を立てて、コーヒーが出される。
♦️☕️「お熱くなっておりますので気を付けてくださいね〜!」
🍝🍷「お!ありがとう〜!」
🦉🎻「ありがとう。」
『大切にして欲しい』…か。
しかも、奏斗は分かってるんだ。
凪ちゃんも分かってる。
でも、皆が分かってる事なんて分かってて、でもどうしても、出来ない。
許せない。
許しを乞うったって、許してくれない。
なんだか泣きそうになって顔を伏せる。
♦️☕️「はいよ!昨日の夜から何も食べて無いだろ?少しは食べろ〜!」
目の前に置かれたお茶漬けに、お腹がタイミングをうかがっていたみたいに鳴る。
♦️☕️「ごめんな〜…。手軽に食べれるものがこれしか無くって…。」
🦉🎻「ううん。ありがとう。 」
🍝🍷「食べな食べな〜?お腹も反応してるやん?」
この優しさに甘えながら「いただきます。」と言って、ご飯をかきこむ。
この素朴な味がもっと泣きそうになって、必死に涙をとめながら一心不乱に食べた。
美味しかった。
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