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Ep,2 新たな一面
インハイ全国1日目の夜。
摩浪『ふいーさっぱり』
風呂上がりの摩浪の髪は綺麗な黒で、少し濡れていた。
摩浪『ただいま戻りました』
北「おかえり」
宮侑「髪長っ!誰かと思たわ」
摩浪『よく言われます。髪下ろすと別人だって』
そう言うと彼は、自分の鞄からドライヤーと液体の入ったボトルを取り出した。
宮治『今から何すんの?』
摩浪『スキンケアです』
角名「意識高いね」
彼は2年MB、角名倫太郎。
角名「毎日やってんの?」
摩浪『日課というか、ルーティン的な感じです』
ドライヤーを手に取ろうとした瞬間、誰かが先にドライヤーを持ち上げた。
赤木「俺がやる」
摩浪『え?いやいや自分でやりますよ』
赤木「俺にやらせて」
摩浪『ダメです』
摩浪は赤木からドライヤーを取り返そうとしたがドライヤーを持った手を高く上げた。
摩浪『え、ちょ、取れない』
取り戻そうとするが身長差が9cmある。その上、手が高い位置にあるため届かない。
摩浪『ちょ、返してください』
摩浪はぴょんぴょんと跳ね、必死に手を伸ばした。それでも届かない。
赤木「俺にやらせてくれたら返したる」
そう言う彼の顔はニヤニヤしている。
摩浪『( ⩌`⤚⩌)ムスッ』
赤木「(さっきから可愛い過ぎんねん)」
摩浪『か・え・し・て・く・だ・さ・い』
赤木「やらせろ」
摩浪『( ’-’ )スン……』
摩浪はその場に正座し、
摩浪『お願いします』
赤木「よっしゃ!」
ドライヤーのスイッチをいれ、摩浪の髪を乾かし始める。
赤木「(綺麗な髪しとる、後ろ姿可愛いええな)」
摩浪『(早く終われー)』
赤木「摩浪、早く終われーとか思っとるな?」
摩浪『…( ’-‘ )………( ; ’-’ )フイッ』
赤木「嫌なんか?」
摩浪『そうじゃなくて、その、、何か』
赤木「ん?」
摩浪『恥ずいんです!//』
赤木「うおっ?!ビクッたー、、、、(珍しいな)」
摩浪『終わりました?』
赤木「おん、終わったで」
摩浪『ありがとうございます』
赤木「んー」
銀島「摩浪、こっち来て」
彼は銀島結。2年のWS
摩浪『はい』
銀島「今日凄かったな」
摩浪『え、あ、は、はい ありがとうございます』
銀島「ふはっ、動揺し過ぎやろ(笑」
摩浪『こっち来てって言われて来てみたら、急に褒められたんです。びっくりしますよ』
銀島「ごめんな、褒めたくなったんや」
摩浪『うす、でも、今日はもっと出来たと思います。まだまだです。』
銀島「相変わらず頑張り屋さんやな」
摩浪『そんなことないです』
銀島「頑張り屋さん (*-ω-)ヾ(・ω・*)ナデナデ」
摩浪『(/// ^///)』
宮侑「おっ、摩浪が照れとる( ≖ᴗ≖)」
摩浪『うるさいッス!//』
頬を赤くした摩浪は侑と銀島をポカポカと叩いた。
摩浪『(ノ”>ω<)ノ”ポカポカ』
宮侑「いや何で俺まで!銀のせいやぞ!」
銀島「ごめん」
摩浪『もう寝ます//』
そう言うと布団に潜り込んだ。
摩浪『(早く寝ろ早く寝ろ!!)』
銀島「摩浪、ごめんな」
摩浪『怒って無いので大丈夫です』
銀島「良かった」
摩浪『( - - )スースー』
銀島「ん?摩浪」
布団を剥ぐと摩浪は既に寝ていた。
銀島「早っ」
宮侑「ホンマやな、ほんの数秒で」
宮治「にしても寝てるとこ可愛いな」
角名「ね、写真撮っとこ」
赤木「(*-ω-)ヾ(・ω・*)ナデナデ」
摩浪『んぅ (( *´ `)´^`*))スリスリ』
赤木「さてと」
赤木は摩浪の布団に入りだした
宮侑「え、赤サン?」
赤木「ん?」
宮侑「何でそこで寝るんですか?」
赤木「摩浪がまた自分の首絞めたら危ないからな、俺がここで一緒に寝るんや」
銀島「あの、赤木さん」
赤木「どないしたん?」
銀島「俺も摩浪と寝て良いですか?」
赤木「ええよー 摩浪の横に寝てハグしたって」
摩浪の右隣には赤木、左隣には銀島
2人は自分より小さい後輩を守るように、優しくハグした。
赤木「それにしても摩浪はだいぶ俺らに色んな顔見してくれるようになったな」
銀島「さっきも顔赤くなって可愛いかったです」
赤木「新しい一面見れて、嬉しいわ」
銀島「信用してくれてるって思ってええんかな」
赤木「大丈夫やろ 不安がることない」
銀島「ですね」
すると摩浪は2人の腕にしがみついた。
その時の摩浪の顔はとても幸せそうだった。