織田作と太宰さんの物語
死表現あり。
なんでもありな人だけお進みください。
君 、いや、君によく似た幽霊は只、其処に竚んでいた。
窓から差し込む、光と微風が君のコートを
揺らして、静かに幽霊は、私に笑い掛けた。
吐き気と目眩が自分を押し倒しそうに成る。
お願いだから、これ以上此方を見るなよ。
思い出して仕舞うから。
あの時の事は、円で詛の様に、
脳の裏に鏽着いて離れない。
銃弾が壱つ、君を的にして穿いた。
直ぐに、抱えた身体に未来は無くて、
君の今際さえ泪で霞んで見逃した。
全部、私が弱かったから行け無かった。
君だけは守らなければ意味が無かったと
云うのに。
その意味さえも自分は果たせ無い屑だった。
其れだと云うのに、幽霊は只、此方を見ている
だけだった。
「君を守れなかったのは、償え無い事だ。
でも、こんな仕打ち按摩りじゃないか?」
この言葉が、本当に身勝手な自分を表して
いる事は知ってた。でも、抗えなかったんだ。
コメント
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語彙力えぐいッッッ!!!!ほんと話の雰囲気がえぐ好きすぎて…😭😭😭織田作ぅぅぅぅぅぅぅぅ!!😭😭😭😭