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1.”他人から嫌われたくない。”
みんなみんなそう思っている。
僕もそうだから。
小さいころ
僕は変なとこにハマって奇抜な考えで、
ビビりで人に自慢するバカだった。
最初はみんな面白くて笑ってくれた。
けれどいつしか時がたつにつれ、僕の周りの人は減っていった。
親友とか友達とか
そういう人しか集まって来なくなった。
変な人とか嫌いと思われたのか、
もう隣には一人しかいなかった。
小学生になってから、いろいろと改めた。
口癖とか
考えとか
好みとか、
僕が僕であることはなかった。
人から望まれた俺。
こうしたら誰にも嫌われないから、
どこで道を間違えたんだろう
2.「もともとのほうがよかった」
なんていうのはもう遅い。
彼は明るくて面白かった。
たとえ人が減っても笑わせて明るい気持ちにしてくれた。
怖がりなところも彼らしくて、
僕にはない考えもあった。
そんなところが好きだった。
僕はただ寄り添うことしかできなくて、
いつしか周りには僕と彼しかいなかった。
それがショックだったのか、
小学生になってからは幼稚園のころの面影はなかった。
一人称も口癖も、
何もかも変わっていた。
僕には何かできたのだろうか。
確かに自分を認めることも、認められることも難しい。
僕もみんなと一緒に遊びたかったけど、
口下手だったから一人の時が多かった。
一人好きにふるまうのが一番だったのか、と考えていた。
けど彼はそんなところもわかってくれていて、よく話しかけてくれた。
それで僕は、僕らしさを認めれた。
けど今はどうだろうか、
今、”本当の”彼の笑顔を守れているか