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「三十になってもお互い独身だったら結婚しよう」 そう彼は言った
私たちはもう十一年の仲だ
お互いなんでも知っているしお互い一番の理解者だと思っている
と思っていた あの日までは
ある日彼は話があると言った
「俺結婚するんだ」
「…。」何も言えなかった
私は気づいてしまった 彼のことが好きなことに
彼は私が悩んでる時や大変な時に話を聞いてくれるそんな優しい人だった
きっと彼のそういうところに惹かれていたのだろう
そして私は「彼は他の人と結婚なんてしない」という圧倒的な自信があったのだとおもう
今まで彼から女の子の話を聞いたことはあまりなかった
二十六とゆう歳から安心しきっていたのだろう
彼が「結婚する」と言い出した時はとてもショックだった
もう今まで通り 相談できない 出かけたりドライブしたりできない
家に来てしょうもない話をして笑っていたあの頃が愛おしくて仕方なかった
そうだ彼は「既婚者」になる
私は彼の幸せを願っていると同時に できることなら「私」と幸せになって欲しかった
私は彼に「おめでとう」といいその場を去った