みんな眩しなぁ。
ん?人間は光らないよって?
それは目の前にいるのは陽キャだからキラキラして見えるんだ。
私の席はただでさえ日光があたる席だけど眩しさ増加中。
そう思いながら私はパーカーをもっと深く被って陽キャたち眩しさをブロックする。
あ、自己紹介してなかったねぇ。
私はパーカー陰キャJK猫乃衣叶乃。陰キャって言っても友達はちゃんといるよ?
私の親友は伽縫由楽。すんごい陽キャ。最近ハマっているものの話がエグいほど早口な子。
んでバレー強豪校のこの学校佐柳高校のエース。もちろんスパイクは全国1位。
私が目をそらしたらズイッと由楽がスマホと顔を近づけてきた。
「どした?由楽?」
「推しがさぁ今日オリジナル楽曲を披露するんだよ!楽しみすぎる!」
「ん?どの子?」
「この子!」
私に由楽がスマホを向けてくれた。
なになに。又乃衣のか。新曲披露か。
猫耳パーカーヘッドフォン。歌上手絵師。超超超人気配信者とスマホには書いてある。
「かわいくない?のかちさ!」
「由楽ゴメンなんだけど、話の途中だけどさ、ホラ!もう授業始まっちゃうよ!」
「あ、そっか!」
ふぅ助かった〜由楽が鈍感で良かった!
パーカー陰キャJKの時間は学校だけ。これはこれで本性なんだけど。
家ではまた違う自分の時間だ。
「あー、あー。よし!声OK!」
「配信スタート!」
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