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もう知っていたらすみません。 ほかの方の小説で「大嫌いな先輩は .... !?」 的なタイトルでくおん様の小説をパクっている方がいるのですが、 あの方は公認なんですか? 教えていただけたら幸いです。
ほんと好きすぎます!!!!! 素直になったらどれだけ楽になると思うんですか!?!?早く素直になりましょう!!!(((((((( こういうやつもめっちゃ好きです!! 次回も楽しみにしてます!!!!
※先輩後輩
※学パロ
ついに20話…!!
朧げに、目が開く。
意識は朦朧とし朝特有の怠気さが体を襲う。差し込む光に目を逸らしながら、もう1度寝ようと寝返りをうつ。
……と、クソ先輩の端正な横顔と距離が数センチほどに縮まってしまう。
隣にはすやすやと寝息を立てて寝ているクソ先輩がいた。
1人用ベッドに高校生2人が寝てるのだから、距離が近いのは当たり前で、しかも少し動けば体がクソ先輩に当たってしまうという恐るべし密着度に、みるみると体温は上昇していく。
そんな俺なんて知らずに、クソ先輩は気持ちよさそうに寝ている。
朝からこんなんなせいで、二度寝もできない。仕方なく体を起こすと、腰のあたりがずきずきと痛む。
syp「ぁい゛っ……、」
そーやった。昨日、クソ先輩に……、
あの先輩の熱の籠った雄の顔を、思い出すだけで嫌になる。
大好きな先輩も、大嫌いなクソ先輩も、同一人物だったという事実。そして、その先輩に襲われたという事実。
……考えるだけで頭いたなるわ。
近くにあった時計は8時を指している。今日は祝日で、学校は休み。無理して早くに起きる必要はない。
けど、どこか先輩と話すのは気まずい。
せや、この人が起きる前に先に自分の家に帰ってしまおう。
そう決意して重たい腰を上げる。歩くたびにビリビリと痛んで、まだ眠っている先輩を睨む。
この人とヤったらロクなことないわ。
そもそも付き合ってないし。無理矢理すぎやし。
けど、どうにも。
この先輩の、ふわふわな金髪が、暖かい手が、骨の透けるガタイが、漏れる吐息が、揺れる肩が、声が、性格が、喋り方が、スペックが……、
全部、全部、好きなんや。
syp「……はぁ、」
この人がおらんなるとか、脳内ではありえんし。なんなら、この人なしとか考えられんし。
どうやら、昨夜の一件で完全に落ちてしまったようで。
ムカつく。こんな風にさせる先輩に。今まで思いに蓋をし続けた俺に。
先輩は残り2ヶ月ほどで卒業して、遠くに行ってしまう。
今更好きになったって、どうせ離れてしまうのだ。
大学に行けば、俺よりも可愛い女に溢れているはず。先輩は俺なんて忘れて、別の所に行ってしまう。きっと。絶対。
遠距離恋愛ほど上手くいかないものは無いし、先輩が俺1人にそこまでの価値を見出しているはずがない。
そもそも、こんなにモテるのに俺なんかに執着する必要性すら分からない。
俺みたいな、反抗できない陰キャ。多分、セフレとしか……
せや、セフレなんや。
運動も勉強もできんし、何か目立つような才能があるわけでもないし。
ただの欲求を満たす為だけの道具に決まってる。
あー、そーや。期待とかしたらアカンもん。絶対そう。絶対、絶対……。
kn「……あ、ショッピ……?起きてたん」
syp「あ。……はよー、ございます」
先輩は目をごしごしと擦って、髪を適当に解きながら起き上がる。
kn「昨日、大丈夫やった?結構……ヤ、って……、」
syp「あー、はい。全然」
kn「ショッピ、あの……」
syp「分かってますよ、セフレですよね」
え?というように先輩の顔が歪む。
syp「分かってますよ、いつでも必要なったら言ってください。いつでも、相手しますから……」
kn「ちょ、ま、?」
syp「はよ、帰りますね。別の人家に呼ばないとでしょ?」
無茶苦茶言っているのは分かってる。
ただ、本気で好きだからこそ。同性愛で、しかも両思いというのが受け入れ難い。先輩が、無理して合わせてくれてるんやないかって。本当は、好きなんかじゃないんやないかって。
依存級に好きな相手に好かれるとか、しかも同性とか。そんなん、漫画の中だけで。先輩は、本当は……。
syp「……ありがとうございました」
止めないんやったら、そこまで、ってことやろ?
扉を開ける。荷物は1階にまとめてあるし、この服装でも一応そこまでおかしくはないから外には出れる。
好きなのに、本当かどうか知るためだけに、自分で壊して。
無茶苦茶で、不器用で、疑心暗鬼な恋。
相手はこんなにも伝えてくれているのに、勝手に勘違いして被害妄想して、自分で自分を苦しめてしまう。
無茶苦茶な被害妄想。けどそれが現実な時、怖くて仕方なくて。
kn「待って」
こんな俺でも、本気で愛してくれるんですか。
自分でも何を書いてるか分かんないです
閲覧ありがとうございました!