「 東さーん 」
名前を呼んで、待機部屋を出る。
「 あ、はい。 」
待機部屋の前の椅子に腰かけて待っていた少年と母親に近寄る。
「 えっと、レントゲン撮ってくので、レントゲン室にお願いします。 」
そして私は少年を連れてレントゲン室に入り、扉を閉める。
「 ここに寝転がれますかね? 」
そして少年はレントゲン台に寝転がれる。
足を出して見るが、明らか骨折。
国枝くん、手術おめでとう。
「 それじゃあ、レントゲン撮って行きますね。 」
左を取った後に右も撮る。
「 お疲れさまでした。もう一度外科の方にお願いします… 」
母親の元に少年を返して外科に行くように言う。
「 …折れてんだろ。あんなんさ。 」
そう思いながら待機部屋に戻る。
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