コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
そういえば言い忘れてたんですけど、
世界線は「Fun Days🌸」と同じ高校っていう設定です。
それでは本編へどぞ!
みほり視点
僕は平凡なやつ。
周りのクラスメイトみたいに明るくもないし、容姿も特別よくはない。
おまけに、頭の良さは中の下、運動もそこまで得意じゃない。
でもそれでいいと思っている。 変に目立ったりするよりずっといい。まあもう少し勉強はした方がいいんだろうけどね。
「みほり、おはようー」
「おはよす」
僕の名前を呼んだ彼の名は代々木賢太。
僕の数少ない友人の1人。幼馴染である。
頭が良くて、顔立ちも整っている。その上すごく優しいやつだから女子からの人気がやばい。
ちなみに僕も賢太が大好きである。(友達として)こんな僕にも話しかけてくれるし。
しばらくすると学校に着いていた。
教室へ入ると、
「賢太ー、みほりー、はよっす!」
元気少年、明が話しかけてきた。
今日も元気である。彼も僕の友人。困ったら助けてくれる本当にいいやつ。たまにドジするけどね。あとすごく歌が上手い。
「今日も一緒に登校か?本当に仲良しだなー笑」
「別にいいだろ…」
「まあね!俺達仲良しだから!」
賢太が元気よく返事をしたあとはいつも通り授業を受ける。
お昼時になると委員会の後輩がやってくる。
「深山せんぱーい!一緒にお昼食べましょー!」
この子は同じ美化委員会の後輩、相田美花さん。(ちゃん付けは出来なかった)ちなみに僕は休んでいる間に委員会が勝手に決まっていた。
相田さんは1年生の中でも学校の中でも男女問わず人気がある子。
僕が言ったらキモイかもしれないが、とても可愛い。
最近は僕が勘違いしてしまうほどに話しかけに来てくれる。正直嬉しい。すごく。
「あー、じゃあ賢太と2人でお昼食べるから、みほりと美花ちゃん、2人で食べてなよ。」
「そうだな。」
「ん、分かった。」
最近はこの通りである。
「頑張れよ、美花ちゃん」(小声)
「頑張ります」(小声)
「明、なんか言ったか?」
「なんも」
気のせいか。
と、いつもこんな感じでお昼を過ごしている。
放課後になると明や賢太、相田さんは部活なので、帰宅部の僕は1人で帰っている。
「ただいま。」
「おかえりなさい、みほり。」
母はテレビを見ていたようだ。ふと、テレビの音声に耳をかたむけるととある有名な製薬会社のCMが流れ始めた。
「あんしん、あんぜん、みんなにひろがる
藤原製薬〜」
癖になるリズムで一緒に口ずさんでしまった。ハッとしてちょっと恥ずかしくなった。
数時間後、兄が帰ってきた。
「ただいま」
「おかえり、兄さん」
「おかえり、真永」
僕の兄。顔立ちは整い、優しい。モテる。
なんで僕の周りモテる人多いんだよ。
長年片思いをしていた女の子に告白をし、今は彼女と幸せそうに愛を築いている。よかったね、兄さん。
え?なんで僕は平凡顔なのかって?
血が繋がってないからかな。
僕が小さい頃に母さんが事故で他界、その数年後今の母さんと再婚した。
その時、今の母さんが連れていたのが真永、つまり兄さんだ。ちなみに母さんも美しい。
家族4人で夕食を食べて、風呂に入り、あとは寝る。
それだけでも幸せだ。この生活が好きだ。
朝が来る。
今日はなにかが起こるような気がする…まあどうせ僕にはあんまり関係ないだろうけど。
学校に着きHRが始まると先生から一言告げられた。
「今日からこの学級に転校生が来る。」
教室がざわついた。僕も少し気になる。
イケメンかな?とか、可愛い子だといいなっていう声が聞こえる。だからといって僕は関われないだろうけど。
「入ってきなさい」
転校生は教室のドアを開け入ってきた。
黒板の前に立ち、
「藤原うとです。これからよろしくお願いします。」
と一言にこやかに告げた。
なんと席は僕の隣である。まじかよ。少女漫画かな?
彼が転校してきて数日が経った。
藤原くんはどうやら有名な藤原製薬の社長の息子らしい。
しかも、運動神経もよく、頭もいい、優しくて、イケメン。漫画に出てきそうな人だ。転校してからあっという間に2学年の人気者となった。
あ、もちろん僕は脇役だから隣の席でも周りの人に占領されることが多いよ。
ある日、僕は廊下で藤原くんと思いっきりぶつかってしまった。藤原くんは見た目の割に結構筋肉がついてるらしくひ弱な僕は尻もちをついてしまった。
「あ…えと、ご、ごめんなさい…」
言い忘れていたが、僕は人見知りである。
「……あ、こっちこそごめん、
えっと、名前…」
「あ、僕、深山みほり…です」
「みほりくんか!確か同じクラスだよね?席が隣だった気がする…。ごめんね、僕人の名前覚えるの少し苦手で…。怪我は無い?」
「あ…うん、大丈夫」
陽キャだ、この人、間違いない、このコミュ力は僕には眩しすぎる。
そう思いながら親友と幼馴染の所へ戻っていった。
みほりが去った後。
「かわいい…」
うとは呟いた。