「──別れよう。」
桜の木の下。
俺の大好きな男にそう告げられた。
「は、、?なんで──」
俺は驚き咄嗟にその言葉を口にしてしまっていた。
「桜くんは遊びだったんだよ。」
そう言われた。
「──、俺はこんなに好きなのに」
ボソッと俺は呟いた
きっととても酷い顔をしていたのだろう。
「……。」
きっと今のが聞こえていたのだろう。
目の前の男は罪悪感のあるような顔をしていた。
「、、、。わぁーったよ、、じゃあな。」
俺は今にも泣きそうで、今にも零れそうな程に涙が目に溜まっていた。
泣き出したくて俺は走って逃げた。
「──ごめんね、桜くん。」
「こうするしか無かったんだ───。」
─────
あれはちょうど3ヶ月前くらいか。
「桜くんの事が好きです。付き合ってください。」
目の前の赤みがかった髪の俺よりも少し背の高い男に言われた。
「───ッッ、、?! ///」
俺は顔の温度が急に上がった。
「な、んで、俺、、?」
おれは気づいたらそう言葉に出していた
何故だって?
俺もそいつのことが好きだったからだ。
急に言われて頭の中が混乱していたのだろう。
「君に一目惚れしたんだ。」
「白と黒で分かれている綺麗な髪」
「左右で色の違うビー玉のように透き通った目」
「それを見て、俺は一目惚れしたんだ。」
「だから付き合って欲しい。」
俺は驚いた
俺は今まで数え切れないほどの人間に
左右で違う髪色、目の色。
散々頭ごなしに否定され、罵倒されてきた。
俺がすきになってしまった目の前の男にも否定され、罵倒されると思っていたから。
「…俺でいいのかよッ、、」
別れを告げられた今のようにボソッと呟いた
「─もちろん。」
「ッッ…!!」
俺はこいつの言っていることは本心だと分かった。
いや、俺の勘が、本能が、そう言っていた。
「う、、ん。」
借りられた猫のように大人しく小さな声で俺は返事をした。
「い、いいの、?」
「何回も言わせんな… //」
照れくさく俯いていた俺は目線を上げ目の前の男を見た。
常に笑顔な男が見たことの無い表情をしていたのだ。
頬を赤らめ、目線を斜め下に落としていた。
─────────────
ノベルって、難しい、、、
コメント
4件
おまえもかけてるじゃんかよ