俺は何かから逃げるように家に向かって足音を鳴らしながら走った。
俺の目からは既に透明な物が零れていた。
「なんでっ、なんでだよっ─、。」
あそび、? 、
絶対に、違う、だって、
俺に告白してきたあの時の目は、声はちゃんと、ホントだったはずだろ、、、?
そうか、
お、れが、何も分かってなかったのか、
俺はあいつの事を、なんにも分かっていなかったんだ、
そ、うか、、
「あいつのこと、何も分かってなかったんだ、俺は─、」
自分の無力さに、愚かさに、馬鹿さに、今更気づいた俺は
倒れ込むようにベットに横たわった。
もう何も考えたくなかった、
この気持ちを誰かに吐き出したい、
そう思った、でも、、誰にも迷惑をかけたくない、俺のせいで、
そもそも俺なんかの相談に乗ってくれるやつなんて、、、
俺今にも死にそうなくらい落ち込んだ。
試行錯誤をしているうちに日は沈み、
いつの間にか夜になっていた
俺は頭を冷やそうと夜風に当たりに外に出た。
「はぁ、、」
とても大きなため息をついた
このモヤモヤを全て出すように
「久々に公園行くか、、」
そして俺は公園に足を踏み入れようとした。
「───は、、?」
俺の足は止まってしまった
目の前にブランコに座り、ユラユラとゆったり揺れている
センター分けの赤みがかった髪をし、片目に眼帯をしたあいつが─
蘇枋が座っていたのだ。
俺は咄嗟に物影に隠れた
きっと泣きすぎで腫れた俺の目の下を見られたくなかったんだ
コメント
2件
ふへはははははは だいすけ