⒈後悔【青桃】
何で?
何で?先にいっちゃったの?
まだまだ沢山やりたい事。言いたい事があったのに。
「一生側に居るよ笑」
って言って笑った癖に。酷いよ。
お揃いで買ったキーホルダーも貴方が居ないなら
只のガラクタになっちゃうよ。
お願いだからおいていかないでよ。
1人にしないでよ。
ずっと側に居てよ。
…あぁ、こんな事になるんだったら
一回でも”愛してる“
って言えたら良かったのに……
「ごめんなさい…っ、」
白いベッドに横たわる青髪の恋人の冷たい手を握り
俺は涙を流す。
既に冷たくなってしまった恋人の薬指には
光り輝くピンクダイヤの指輪が嵌められていた。
⒉五月蝿い【青桃】
「おい、お前ないこから離れろよ」
「は?何で俺が離れなあかんねん。お前が離れろよ」
「………汗、」
はい、どうしましょう。
朝起きたら恋人が2人になってました。
なんか言い争ってるし……。
後、2人で俺を引っ張り合うのはやめてくれ。
痛いんだよ。
「なぁ、ないこ俺の方が好きやんな?」
「いやいや、ないこはこっち俺の方が好きやろ?」
そんな俺に構わず距離を詰めてくる2人。
俺が困ってるっていうのに、
ほんとに、コイツら……!!
「……、れ」
「「?」」
「五月蝿いんだよ!!このバカたれ共がー!!」
早朝、俺の怒声と共にバチンッという痛々しい2つの音が部屋中に響き渡った。
⒊スキンシップ【水桃】
「ないちゃん、手繋いでいい?」
「?…良いよ?」
「ありがと!!」
最近いむが俺に対するスキンシップが多い。
それに日に日にレベルが上がってる気がする。
今日なんてキスしてもいい?と聞かれた。
流石にキスは、と俺は断った。
でも、いむが海外でキスはスキンシップのうちなのだと強く言っていたから
スキンシップなら、と言って結局は受け入れてしまったけど。
それにしてもいむの唇、
「柔らかかったな…」
俺はキスの事を思い出し、自身の唇を指でなぞる。
「、っ/何考えてんだ、自分。
あれはスキンシップの1つなんだから…。平常心平常心」
変な思いを抱きそうになる自分にそう言い聞かせ、俺は再度パソコンに向かった。
「…馬鹿だなぁ、ないちゃんは」
実は俺の独り言をドア越しに全て聞いていたいむがそう呟いた事を
俺は知るよしもなかった
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