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“叶わない恋”
「青」
【水】
「稲荷、まだ残っていたのか」
太陽が沈み出す窓から外を一人ぽっんと眺めていた
【あ、せんせー】
水色の綺麗な髪をふわりと揺らして振り返る
「最終下校時刻だぞ。何してんだ 」
【なんか気分乗らないからボーっていてただけー】
アホ毛をシュンとさせ頬杖しながらこちらを見ている
そんな稲荷を眺めながら彼のいる教室へ足を踏み入れる
「そういえば数学の○○先生が提出物出さないって言ってたよ」
【○○先生好きじゃないんだもん】
プクぅと頬を膨らませている
なんでやつだと思いながら、そんな稲荷を強く叱ることが出来なかった。
こんなだからベテラン教師に怒られるのだろう、
生徒に舐められているがこれもいい気がしてきた。 その中でも稲荷は
俺になついている。自分で言うのもなんだか嫌だが、ノリがよく
生徒との距離が近い(関西)ほかの先生より若くて話しやすいのだろう。
稲荷が数学の○○先生に理不尽に説教されていた時庇ってあげたのが
そうとう嬉しかったのだろう。
その時から【せんせー せんせー】と話しかけてくるようになった
「まだ帰らないのか?」
【うーん(._.)】
まだ話したそうな顔をしている。
【そういえば前もこんなことあったよね】
ふと時計を見てオレンジ色に染まる教室を見ていた
1年前ぐらいのことだ
いつもと変わりなく生徒が帰り静かな放課後
理科準備室から出て職員室に戻ろうとした時、頬杖して外を眺めている稲荷を見つけた
声をかけると稲荷は涙をボロボロと流しながらこちらを見た。
いつも陽気に話している稲荷が泣いているのを見るのは初めてで驚いた。
その日は彼女とデートの約束があったがいつも陽気な稲荷の泣いている姿を
放っておくことが出来ずに、話をしようと思った。
【僕ね…失恋しちゃった、】
涙目で俯きながら話をしてくれた。
【やっぱりだめなのかな】
あんな陽気な人でも恋愛で悩むんだ、(?)と思いながら
「もうちょっと頑張ってみたら?」
【もっと頑張れば彼女にかてる?】
「彼女もちは、無理やと思うなやめとけ」
【無理かー、、、】【ボロボロと、涙を】
あきらかテンションを下げてボロボロと涙を流す。
「大丈夫、まだまだこれからだよ。」
【え、なんか雑くね。】
【ひどーい】
いつものテンションに戻ってきたのかヘラヘラと笑う
やっぱり稲荷にはこっちがあってるなと思いながら、元気になっていく彼を見ていた。
「俺なんかに恋愛相談するのが間違ってんだよ」
【まぁいいじーゃん ヘラッふふ】
【せんせー今彼女大切にしなよ】
「なんで、それを知ってるんだ 」
【今噂になってるから、バレたんでしょ…】
少し空いた窓から
カーカーするカラスの鳴き声
今は稲荷も高校3年生。
【もうそろ帰ろっかな】
「あぁ、そうか」
「また恋愛相談乗ってあげるぞ」
【せんせーはやだ】
「まぁ彼女持ちの男はやめとけ」
【分かってるって、じゃあねせんせー】
1年前稲荷が泣いていた時は俺に彼女がいるとバレた日だった
猫宮(青)に失恋したから稲荷は泣いていた
本を参考に書かせていただきました だけど自分で考えたつもりです。
嫌だななど思ったら本当にごめんなさいm(._.)m
初心者なので🔰変なことろがあったり思いどうりにかけて無いところがあるんですけど
大目に見てください!
最後まで見てくれてありがとうございます!(´▽`)