隠し化粧
こんにちは。地味に改名した みぃ です。
みーちゃん→みぃ になりました。
1話たくさん見てもらってありがとうございます!これからも頑張ります〜!
それでは、本編スタート!
「…泣き声?」
あたりを見渡すと、そこには腕に顔を埋めてうずくまっている少年の姿が。少年をうまく避けて進む人間達に、六花は苦笑いした。
*少しだけでも心配すればいいのに。
人混みを掻き分けて少年の元に辿り着き、肩をぽんっと掴む。ビクッと肩を震わせて少年は顔を上げた。
「だっ、だれ…!?」
なんとも不思議な少年だっただろう。透明感のある桃色の髪はたなびき、左右の瞳の色が紫色と水色で違う、いわゆるオッドアイの様なものだった。
*さ、最近の人間の子供はこんなにオシャレするのかしら…
しばらく雪婆さん以外の人間に会っていなかった六花には衝撃的なことだった。
「…あ、泣いていたので心配で…どうしましたか?」
思い出したかのように話を進める六花に、少年は目に涙をためながら事情を話した。
「ぼ、ぼく…っ行きたいところあったのに住所が書いてた紙、無くしちゃってっ…」
*迷子、ですか…でも私も時間がありません…
「…あなたのお名前聞かせてくれますか?」
「ぼく…?…ぼく、叶夜(きょうや)。」
「では叶夜さん、こうしませんか?私は集合の時間が迫ってるんです。私の行くビルはきっと涼しいので、そこで待っててくれますか?私が帰ってきたら交番に行きましょう。」
*でも、こんな怪しい提案、流石に子供でも…
「いいの?!ありがと〜!!」
涙をすぐに引っ込めて叶夜と名乗る少年は飛び跳ねた。
*この子今まで大丈夫だったんでしょうか…?
「…では、行きましょうか、叶夜さん。」
「うん!」
ビルにて__________。
*話は飛躍しますが、叶夜さんの目的地が私の目的地と同じことがわかりました。今は、会が行われる会場へ行くためにエレベーターに乗っている途中です。
「ありがとお姉さん。お姉さんがいなかったらぼくここに辿り着けてなかったよ〜」
「いいんですよ。…ほら、着きました。いきましょう。」
*…叶夜さんは…化生、なの…??
ドアを開けると、そこには綺麗に並べられた机に、椅子には何人か人が座っていた。講習を受けるような部屋に近いと言える。
*もう何人か集まっていますね…いや、私たちが遅いだけなんでしょうか…。
時間はぴったりだったが、六花はそれに後ろめたさを感じていた。
*集合の時間10分前には来たかったのに…
ただの几帳面と言えるだろう。
「…集合は10分前、これは常識だと思うのだが??」
部屋にいた1人の男性が、明らかに威圧的な声で六花達に声をかけた。
「うっうぅ…ご、ごめんなさいぃ…」
泣きそうになる叶夜を宥めながら、六花は強めの口調で物申した。
「…ちょっと、子供が泣いてるじゃないですか!」
「私は当然のことを言っただけだ。」
火花が散りそうな言い合いに、1人の少女が声を上げた。
「まぁまぁ〜君たちぃ、喧嘩しないでよ〜。喧嘩の方が常識なくな〜い?」
気だるげに宥める少女に、男性はまた突っかかった。
「公共の場に刀を持ち込む行為は常識なのか、そりゃまた大層なこった。」
「……それ、今関係ないよね??」
高圧同士がぶつかってどうにかなりそうな空間
その遠吠えに、部屋にいた全員がそこに目を向けた。
「うっさ〜、最近の犬は大人しく「待て」も出来ないわけ?」
「俺が命令に従うのはご主人だけだ。お前じゃない。」
「じゃあロプル、おすわり。」
「仰せの通りに!」
「はぁ〜???」
そこには教卓に座る制服を着崩した少女と、背の高く、目つきの悪い男が立っていた。男の後ろにはフードを深く被っていて顔が見えない…子供?がいた。
「はぁ〜いみんな注目〜」
制服を着た少女は教卓から降りて、胸に手を当てこう言った。
「みなさんこんにちは〜今日は集まってくれてありがとね〜。早速議題に移りたいん…だーけーどっ、まずは軽く自己紹介してもらおーかなあ」
静まり返る部屋。
「自己紹介は嫌かい?一応大事なことなんだけど」
フードの子供が尋ねた。
「もう〜、指名するからね〜!じゃ、そこの女の子から!」
「えっ…わ、妾ですか…?」
「そっ!適当でいいよ〜別に苗字じゃなくてもいいし〜、本名じゃなくてもいいし〜。」
「あ、その前に________。」
フードの子供が切り出した。張り詰めた空気が漂う。
「まずは言っておかないといけないね」
「わかってるとは思うが…」
「ここにいるのは______________。」
切ります!
全員自己紹介無理だった!!すません!!!
終わります!!!!ぐっばい!!!!!!!
次回 3話 試験 →300♡
コメント
6件
みんな絵に触れてるので言わせてもらいます。絵は友達が描きました。
わおわお!自分でてきたぜ! 絵うまいね!
絵も上手いし物語も上手い!どうなってんだ!