「ここ…どこぉ…?」
あたし、『悪海 千幽』。小学5年生。
いま、完全に迷子になってます…
千幽「誰かいませんか〜…?」
だだっ広い路地裏を駆け回る。
すると、少し遠くにカフェのような看板が見えた。
千幽「…あ、あそこなら人がいるかも…!」
あたしは、飛びつくように扉へ行き、中に入った。
(カランカラン…
「おや?初めての人だね。いらっしゃい。」
千幽「あ、あの…!!迷子になってしまって…」
「まぁ、落ち着いて、君は普通の人間かい?」
千幽「普通の…?」
「ああ。ここは普通の人間が来れるような場所ではないんだ。」
「たまに…数百年置きに子供が迷い込むとかはあるけどね。でも前来たのが数十年前だから、君は違うみたいだね。」
千幽「へ…」
「君にはこれから何度か会えると思うから自己紹介はしておくよ。」
「僕は名前は無いんだけど…」
「マスターって呼ばれてるよ。よろしくね」
マスター「君、今日はもう帰りな。」
「ああ、はい、これ。」
千幽「何、これ…ビー玉?」
マスター「それを使えば、またここに来れるよ。」
「ここを出て左へ行ったら帰れるよ。」
「それじゃあ、またね。」
千幽「あっ…はい!」
(カランカラン…
千幽「出て…すぐ左…」
「わ…まぶし…!!」
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