エミリア達が夢から目覚め他の陣営と朝食をとっているとユリウスがエミリアとベアトリスに「エミリア様、ベアトリス様、昨日は色々あってお疲れでしょうから今日はプリステラを見て回るのはどうでしょうか?」そう言うとエミリアとベアトリスは少し驚いた表情をし、「でも、ユリウスはアナスタシアさんの騎士様でしょ、?私にばっかり構ってて大丈夫なの?」そう言うとアナスタシアが口を開き「いいんよエミリアさん、うちがユリウスに頼んだんやから!せっかくプリステラに呼んだんだから色々見て行って欲しいんよ」と、ニコニコしながら言われて「だったら気分を少しでも上げるために、一緒にいきましょうかベアトリス!」そう言うエミリアにベアトリスはこくん、と頷き少し嬉しそうな顔をしていた。朝食を食べ、早速プリステラを見回ることにしたエミリア、ベアトリス、ユリウスは色々な事を話しながらプリステラの色んな場所を見ていると刻限塔の方から何やら声が聞こえ、刻限塔の方へ歩いて行くとユリウスの顔が歪んでいった。
「ユリウス?顔がすごーく悪いけど大丈夫?」とエミリアが言うとユリウスが嫌々口を開きこう言った。
「エミリア様、奴のマントは魔女教徒や怠惰の模様が一致しております、」そう言うとエミリアは顔を青ざめ、ベアトリスは怒りが込み上げてきた、そしてその魔女教は【大罪司教憤怒担当シリウスロ・マネコンティ】と発言した。
「っ!?エミリア!あいつをよく見るのよ!」エミリアは大罪司教の方を振り返ると手には子供が抱えられていたことに気づいた。それと同時にシリウスが子供を持ち上げ“手を離し地面へと投げ捨てた”。そして三人は一目散に子供の方へ向かって走って行った。間一髪のところで子供は助けられたが大罪司教に存在がバレてしまったが今はそんなことよりも子供を逃すことが先であった。
「臭う臭う、私からあの人を奪った半魔の悪臭、憎たらしい憎たらしい憎たらしい憎たらしい憎たらしい!」そう言うとエミリアとユリウスが戦闘態勢に入り、ベアトリスは何も言わず、一つ分かることはベアトリスの目には憎しみと怒り、そして殺意に溢れているのが分かった。
エミリアが憤怒と対戦している間ユリウスとベアトリスはシリウスの権能で操られた人々を気絶させている間に後ろから人が倒れる音がした。
『エミリア!(様)』と二人の声が重なり、それと同時ぐらいにエミリアの方から赤紫色の炎がぶわっと燃え上がった。そしてその中からベアトリスが最も、恨み憎み契約者契約者ナツキ・スバルを奪った憎たらしい声が聞こえてきた。
「全く、あと少ししたら僕の花嫁が真っ黒い炭になるところだったじゃないか!流石にそれを許容できる程僕は我慢強くないからね」そう言うレグルスにユリウスは「エミリア様をこちらに渡してはくれないか」と問う前にベアトリスが口を開いた。
「お前、いや、お前はベティーの契約者を奪ったニンゲンかしら」そう言うベアトリスの言葉にいつもの優しさは一切無く、ただ怒りと憎しみに満ち溢れていた。
「契約者?なんのことか分からないけれど、まず君と僕は初対面なはずだけどなんで『お前』とか『ニンゲン』って呼ばれなきゃいけないのかな?それは初対面の人に対して言う言葉じゃないし親しい人でもそんな呼び方はよくないと思うし、もしかしたら相手が自分のことを忘れているかもしれないと考えて名乗るのが先じゃないのかな?それは僕の権利の侵害だと思うんだけど!?」
「大精霊ベアトリス、ナツキ・スバルの契約精霊かしら!」そう名乗ったあとレグルスは少し考え「ああ、」と呟き話始めた。
「もしかして黒髪のやつかい?そいつは殺してはないよ?殺してはないだけで何をしたかは言わないけれどね」そう言うとユリウスはベアトリスがなぜこんなに怒っているのかようやく分かった。自分の目の前には自分の友人を連れ去った張本人だと言うことを、その真実を知った瞬間怒りがどんどん湧き出てきた。今すぐにでも攻撃したいがベアトリスの攻撃でも一切傷がつかなかったと思い出すと一旦冷静になり今はベアトリスを落ち着かせるべきだと結論づけた。
「大精霊様!一旦冷静になって下さい!大精霊様の攻撃で傷一つ付かなかったのに私では力不足だと考えます!」
「分かっているのよユリウスっ!だけどっ!それでもっ!スバルをベティーから奪った奴が目の前にいるのに攻撃するななんて通じるはずがないのよっ!」そう言うベアトリスを落ち着かせているうちにレグルスが「ああもう時間だ」といい「待つのよ!スバルも、エミリアも返すのよ!お願いかしら、もう一人にされたくないのよぉ、」そう泣きじゃくるベアトリスとベアトリスを慰めるユリウスを、レグルスは振り返ることもなく自分の城へと帰って行き、スバルが拷問される時間までのタイムリミットが迫って来ているのをまだスバルは知ることはない。
コメント
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めちゃくちゃすきです😚