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*第一話* . 忘れたくない _ 。
僕は天城雪彦 。
この頃物忘れが酷いんだ 、 原因はまだ
分かっていない 。
患者の名前も 、 パッと出なくなった 。
今日も僕は賭けをする
神に選ばれたものに手術をする
変わらない日常が続いていたある日 …
「今日の患者様はどなたですか?」
僕はその質問に 、 答えられなかったんだ 。
思い出せない 、 記憶にない 。
それも 、 数分前の話なのに … 。
問題はそれだけじゃなかった …
「天城先生おはようございます!」
ジュノの名前が 、 出てこなかったんだ 。
思い出そうとするほど分からなくなって 、
焦燥感に駆られる 。
ジュノはとても戸惑っていた
それもそうだ 、 僕からの返事が無いんだ 。
僕は思い出すことができず 、 聞いてしまっ
た 。
「名前 … なんだっ … た 、 かな … ?」
ジュノは顔色を失った
驚きと 、 悲しみに溢れていた 。
僕はジュノの顔を見ることはできなかった
「僕は “ ジュノ ” です 。
泣かないでください 、 天城先生 。 」
ジュノはそう言って 、 僕を抱きしめた 。
僕の目には涙が浮かんでいた
ダメじゃないか … 僕が泣いたら … 。
僕はいつか 、 征四郎のことも忘れてしまう
のだろうか 。
考えているうちは 、 まだ大丈夫だよね … 。
征四郎 、 僕を安心にさせて … ?