20XX年12月31日 イトーヨーカドー東大和店
「パスワードって言われても、どこにあるのかだよね?ヒントが無さすぎる…」
「立川からDOTが来てるよ。」
【パスワードの箱の画像を公開します。】
【また、このミッションをクリア出来なかった場合、5人のうち1人の命が奪われると思っていてください。】
「急に脅し…」
「怖い…」
「落ち着いて。誰も殺されないように、見つけるんでしょ。」
「そうね。」
「ちょっと待って、本郷くんから電話。」
『もしもし?浅海?』
「どうしたの?」
『立川からのDOT見たか?』
「うん。大変なことになったね。」
『とりあえず、急ごう。』
「分かってる。」
『出来れば、6時までにこっち来れるか?』
「頑張ってみる。」
『じゃあ、お互い頑張ろうな。』
「うん。」
「李子。サービスセンターで聞いてみたら、100円ショップで似たものが目撃されたって。」
「聞こう。」
「うん。」
100円ショップに着いた。
「ねぇ、あれ?」
舞ちゃんが指差す先には、あの箱があった。
「向こうの屋上に行こう。」
20XX年12月31日 ザ・マーケットプレイス東大和
俺は、立川からのDOTを見て、呆然としていた。
「健斗、これヤバくないか?」
「そうだな。友麻、とりあえず探すぞ。そうすれば助かる。」
「そっか…。」
フードコートに着いた。
「あそこに箱がある。」
「取るぞ。」
「じゃあ、屋上行くか。」
「そうだな。」
「2人とも!」
「浅海!御坂に、牧野も。」
「見つかった?」
「ああ。たった今。」
「屋上行こう。」
「今何時?」
「6:15」
「ギリギリね。」
屋上に出る。
「立川は?」
「6時半って言ってた。6時半“まで”とは言われてない。」
「なるほど。」
6時半になった。
「クリアしたようね。次は、明日の朝4時までに、玉川学園前駅で。そしてルールの追加よ。ゲームが終わるまで、家には帰らないこと。ホテルは、DOTで頼まれれば手配するわ。」