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すき(これは感想です
閲覧は自己責任でお願いします。
一応青桃のつもりです。
あと全部短編ですからね!?
そして前半は半年前に書いたやつなので文ガタガタかもです…🙇
突然だけど、僕は昔から幼馴染のさとみくんのことがそういう意味で好き。
この、周りとはちょっと違う想いは物心ついた頃から抱えていた。
でもさとみくんは男で赤ちゃんの時からの仲。
その想いの正体に気づいた時、幼いながらに絶対に叶わないことを理解していた。
だから、想いに蓋をした。
彼を嫌いになれるように。
けれど、僕のそんな思いに反して隠していてもどんどん膨れ上がってくる恋心。
今日のさとみくんはずっと萌え袖で可愛いなとか、今日は気分がよくなさそうで猫みたいで可愛いなとか、今日はいつもと服の系統が違くてかっこいいなとか、今日は髪がいつもよりさらふわだからオイル変えたのかな女子力高くて可愛いなとか、今日の雨に濡れた時にセンター分けにしてて綺麗なお顔が強すぎるしシャツが濡れて透けててかっこいいなとか。
最後の方は変態チックになっちゃったけど、毎日毎時間さとみくんを見つめたり、話したりしながら、彼の可愛いところとかっこいいところを見つけては恋心をぐっと押さえつけて、襲いかからないように気をつけている。
だから毎回死にそうになる程悶えてしまう。
ただただ慌てるしかないなんて情けないけれど、告白する勇気なんてさらさら無いから。
いつまで隠していればいいのか。
何が正解なのか。
この、
幼馴染で、同性の彼に。
彼に向ける気持ちは間違っているのか。
そんなこと、僕には分からなかった。
こんなに苦しむなら好きにならなきゃよかった。
彼の尊さに悶えながらも、
僕はずっと彼の隣に居続けた。
僕が望む関係じゃなくても、
一緒にいる時間は
すごく暖かくて
すごく優しくて
すごく楽しくて
すごくきらきらしていて、
すごく居心地が良かったから。
たまに告白されることもあったけど、それを片っ端から断りまくった。
さとみくんはそれを『もったいねぇな』なんて腹を抱えて笑っていた。
けれどそう言っている当の本人の机に本命チョコが溢れ返る日が毎年あるのと、その日の女子の呼び出しは全て面倒くさいからと断っていたのを僕は知っている。
そんなこんなで迎えた高校生になって初めての夏。
なんだかんだで続いていた僕たちの関係は破滅の危機を迎えていた。
「なぁ、俺好きな子出来たかも。」
部活が終わり、片付けを任せられ先輩に置いていかれた僕たち一年生2人。
当たり前のように2人で残ってしょうもない話をしながら作業を進めていた。
汗でTシャツ透けててえろいなー、なんて呑気に考えながら適当に話を聞いているとこんな気になるワードが流れてきたのがついさっき。
「え?」
「俺、好きな子、できた、って…//」
「は?」
びっくりして目線を上げるとそこには顔を真っ赤にした愛しの彼がいた。
いや可愛いけど。えまじのやつやん。
ん?待ってどういうこと?え?は?
「だから…//」
「いや聞こえてるけど、え、本当に?」
「……何回も言わせんなよ…/」
そう照れながらキレてくる彼のこの可愛さを、僕だけが知っていればいいという友達という関係にしては重すぎる想いをこいつはきっと、知る由もないだろう。
それから苦しいといったら苦しい生活でも離れたくなくて彼と恋バナをして、時にはアドバイスをして。
正直「彼の恋が実りませんように」と願わなかった日はなかったし、応援する気も更々なかった。が、その好きな子とやらと話すときの彼の無邪気な笑顔や、バツが悪そうだけれども幸せそうに顔を赤くした顔。
そんな色々な顔を見て。
あぁ、幸せそうだなって。
でもそんな顔を見ると、胸がぐーって苦しくなって、涙が溢れそうになって。
この想いに気付いて欲しくて。
でもやっぱり君には普通の恋をして欲しくて。
こんなにも
僕が苦しい思いをしてるなんて知らないのに。
こんなにも
今までにないくらいに幸せそうに笑う君は、本当に馬鹿野郎だ。
僕の心が浮いては沈むを繰り返す日々が
しばらく続いた。
彼が幸せになるのを望んであげられない僕は
なんて嫌なやつなんだろう。
「あのさ、!ころん!」
いつにも増して目をキラキラさせた彼が、いつものY字路で合流して学校までダラダラ歩く。
「なによあなた、w」
「テンション高すぎでしょw」
一応つっこんでおくけれど、この可愛さは多分今日の行事のためだろう。
「いやさ、だって今日バレンタインだぞ!?」
「年に一度の告白行事だぞ、!?」
「漢の大勝負の日だぞ!?!?」
はいはい、と軽くあしらいながら今日のために張り切って作ってきた力作の解説をしている彼を尻目にやっぱり今日か、と軽く落ち込む。
彼が好きだと言う子のことを調査した結果、彼女もさとみくんのことが好きだということが分かった。調査というか、その子の友達に聞いただけだけど。
なんと相思相愛というわけだ。
どんまい、僕。
そうして放課後。
昼休みにしっかり喝を入れてあげたおかげでもうさとみくんの決意は決まっていた。
あーあ、なんで僕こんなに親切なんだろ。
なんて後悔してももう遅くて。
「じゃあいってくるな」
と期待と緊張と不安が入り混じったような、恋する乙女を連想させる顔をして彼は僕といた教室を出て彼女との待ち合わせに向かった。
待って、行かないで。
その言葉をぐっと飲み込んだ。
謎に建て付けが良くてガラガラと音を立てないドアになんで時間稼いでくれないんだよ、と八つ当たりをするが今くらい許してほしい。
学校は静かで、外から運動部の掛け声などの騒めきが聞こえる程度。
だから彼の足音が遠ざかっていくのがよく聞き取れて余計に焦りが出てきた。
今更焦ってどうするもなにもないのに。
気付けよ、馬鹿野郎。
僕が重いみたいになるじゃん。
あーあ僕の事、好きになってくれないかな。
はい、終わりです。
もやもやする所で終わりましたね。
久しぶりの投稿失礼しました!
感想頂けると幸いです!
それではさようなら!!!