酒

初めて酒を飲んだ次の日の夜。

先日よりも酒をほんの少し多く飲み就寝した。

2時を少し過ぎた頃、

ふいに喉が乾いて目が覚めた。

飲み物を取りに行こうとしたその時

なんだろう。呼吸がおかしい気がする。

一度起き上がろうとしたのを辞め呼吸に集中する

口で呼吸するとき何か変だな、とそう感じた。

息を吐く時に、小さいタイヤのようなプラスチックのような回るものを空中でカラカラとただ理由もなく回す、そんな感じ。

なんというか、声が掠れているように息も掠れている気がした。

こんなことがあるのか。

まぁ実際自分の身に起きているのだから否定しようがないのだが。

息を吸う時にはぐるりというような形容しがたい変な音が喉から鳴って気持ちが悪かった。自分が呼吸をする度、猫が喉をゴロゴロと鳴らすような音が小さく鳴る。

この日風邪を引いていたのもあり、咳がたまに出ることがあった。

咳のせいで呼吸がおかしいのか。

そういうことにしておこう。適当な理由を付けた

だって考えるのも面倒くさくなったし。

喉が乾いていたことを思い出したがもうそれすらも面倒だった。

呼吸に咳が絡まるようなものを感じながら眠りについた。