嬉しい、こんな嬉しい事きっと生まれて初めて。
大好きな人と両想い。
それに不思議な異世界の人だなんて素敵。
私は完全に魅了されていた。
「まり、キスしていい?」
「…!!は、はい…」
触手さんは優しく、そっと私にキスをした。
暖かくて柔らかくて…
初めてのキス。これも生まれて初めて。
「まりの唇…柔らかいんだね」
綺麗な指で私の唇をふにふにと触ってくる触手さん。
「同じ事考えてたよ…/」
触手たちも嬉しそうにうねうねしてる。
触手さんが触手を出すと何だか呼ぶ時変な感じ…
そうだ、名前…
「ねぇねぇ、触手さんの名前、考えてもいい?嫌だったら言ってね?」
「考えてくれるの…?嬉しいよ、まりが考えてくれるなんて」
喜んでもらえて良かった。
私はケータイを手に取って触手について調べた。
成程、テンタクルって言うんだ…
でも長いなぁ
テン?タクル?うーん、しっくり来ない。
触手さんは期待して目を輝かせて私を見てる。
あ、ククル。
「ククルって、どうかな?」
「ククル?…うん!いいね」
ニコリと笑う彼。
触手さん改めククル。
喜んでもらえたみたい。
ククルとまり…なんだか凄い距離が近づいた感じで嬉しい。
「これからも宜しくね、ククル」
「うん、俺こそ宜しく、まり」
また抱き着いてくる、ククル。
あれ、待って、少し身体が押されてるような…
気付いたら押し倒されていた。
「まり…一年もずっと待ってたんだよ
2人で新しい世界へ行かない?」
「新しい世界?えっ?此処からどこかへ行くの?」
「くすくす…違うよ。まりは可愛いなぁ」
まだクスクスと笑ってるククル。
私は見上げてキョトンとしていた。
「ヒントはね、
男と、女…2人きり、ベッド、押し倒されてる君…
どういう状況か分かる?」
まだキョトンとしている私を見てククルは笑って抱き起こしてくれた。
「ふふ、いつか分かるかな?
ねぇ、まり。ゲームしようか?」
ククルが何をしたかったのか分からなかったけど、楽しそうにゲームを提案してきたから私はそれに乗った。
「楽しそう、やろやろ」
「ただし、
負けた方は罰ゲームね?」
罰ゲーム?!
「ど、どんな?」
ごくりと喉を鳴らすとククルは笑って私の耳に口を近付けた。
「お尻ペンペンの刑とかどう?」
「え……っ///」
顔を真っ赤にさせる私。
その言葉だけで何故か下半身が落ち着かなくなってしまう。
と言うかククルはもう勝つ気満々な様子で意地悪げに私を見てた。
「い、良いけど…
私が勝ったらククルのお尻叩くよ…/?」
言葉にするだけでも恥ずかしい。
まぁ、きっと冗談だと思うから気楽にゲームしようかな。
いいよ、とククルは楽しそうに答えた。
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