目を開くと、目の前にある鏡には大胆に脚を広げ、蜜口から彼のモノを飲み込みながら善がる自身の姿。
「……っや、……ぁッ、ぁっ、んん」
「ほら、もっと腰を動かせよ? その方が気持ち良いだろ?」
「……やっ、ダメっ、うごけ、……ないっ」
恥ずかしさと気持ち良さで私の身体も頭もどうにかなってしまそうで、何も考えられなくなる。
「ったく、そんなんじゃ俺がイケねぇだろ? お前ばっかり気持ち良くなってんじゃねぇよ」
「――ッ、あぁっ!」
私の動きが鈍いから自分が気持ち良くなれないと彼は私のお尻に両手を添えると、自ら腰を打ち付けてきた。
そのせいで一気に奥深くまで届き、またしても私の身体はイッてしまう。
「……っ、や、……いまは、うごかさないでっ」
自身のモノを引き抜き、力が抜けて動けない状態の私に構うことなく私の身体を反転させてベッドに押し倒すと、再びそれを蜜口にあてがいながら蜜で濡れている秘裂をなぞるように押し付けてくる。
くちゅくちゅと厭らしい音が聞こえてきて、それだけでも私の身体はピクリと反応してしまう。
「本当、随分淫乱な女になったな、俺好みだ」
「……ッ」
そんな台詞、言われても嬉しくないはずなのに、私はもうどこか頭のネジが飛んでいるのかもしれない。
彼の好みに近づけた、そのことを嬉しいと感じてしまっているのだから。
彼のその言葉に酔いしれていると、
「お前は本当、育て甲斐がある。もっと俺好みに育ってくれよ――衣都」
「――ッぅ、あぁっ!!」
私の名前を口にしながら再び一気に自身のモノを挿し入れていくる彼。
普段、名前なんて呼ばれないからそれだけでもゾクゾクしてしまう。
彼のその低い声で名前を呼ばれるだけで、嬉しくなる。
「……っあ、……あぁっ、んん……」
挿れられてすぐに何度も腰を打ち付けられて、私は余裕なんてなくてただひたすら喘いでいるだけ。
彼とはこうして何度も繋がっているけど、そこに愛なんてものは存在しない。
彼には私以外にも相手が沢山いるのも知っている。
だからこそ、私が一番だと思ってもらえるように彼の喜ぶことは何でもする。
「……、そろそろイクぞ」
「……ッんん、……ッあぁ――っ」
更に強く奥深くまで刺激を与えられた私は彼が達するのと同時に絶頂を迎え、彼のモノが引き抜かれた瞬間全身から力が抜けていくのを感じていた。
「……っ、はぁ……、はぁ……っ」
心拍数が上がり、ゆっくり深呼吸をしながら息を整えていると、側で彼のスマホの着信音が鳴り響く。
「――何だ?」
着けていた避妊具の処理をしてからスマホを手に取り画面を見るや否や忌々しげな表情を浮かべながら電話に出る彼。
「――ああ? そんなもん、テメェで何とかしろ。テメェのミスだろうが! いいか? 回収出来るまで戻ってくんな」
何やらトラブルがあったのか、彼の機嫌は一気に悪くなる。
半ば一方的に電話を終わらせた彼はスマホを放り投げると私の方に視線を向け、
「おい衣都、咥えろ」
私の腕を強引に引いて身体を起こしながら、自身のモノを口でするよう命令してきた。