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参加型➳投稿締め切りは3/30までだよん
嫌いだった
人とは皆嘘つき
誰も信じてはいけない
あの男もその男も…
この男さえも…
千歳「……」
mb「夜鶴花魁…及川様の従者の方がいらっしゃいました…」
千歳「お通しして」
岩泉「よお、元気してるか?」
千歳「ええ、ぼちぼちというところでありんす…」
岩泉「アンタ…身請けの話全部断ってるんだってな」
千歳「私は身請けはしたくありませんのニコ」
千歳「それに…貴方達が思うよりここはずっといいですよ?」
千歳「女は男に必ず嫁がないといけない…」
千歳「嫁ぎたくない女にとって遊郭は救いでもある…」
千歳「ね?ニコ」
岩泉「別にだからって身体を売らなくてもいいだろ…」
千歳「……きっと分からないでありんす…」
岩泉「……俺も平民生まれでそこまで裕福じゃねーよゴロンッ…」
岩泉「だからいつか…そんな階級とかに縛られない世の中を作ってみたい…グッ…」
千歳「それはいい夢でありんすねニコ」
岩泉「お前は?お前はどんな世界で生きたいんだよ」
千歳「わっちですか…」
千歳「わっちは…」
千歳「そこまでなにも望んで…」
あの野郎がこの花魁に近づいてる理由は何となく分かる
何も欲しいとは思わない
笑って入るけど本当はどこかで人を見下してる
隙がなくて、何時だって人との関わりは最低限まで
なんかこう…
見てるとクソ腹が立つ
だからその腹が立つ顔を…
千歳「どうかしました?」
岩泉「……いや、特にない」
岩泉「俺はそろそろ御暇させてもらうスクッ…」
千歳「あら、何も飲まずに帰るのでありんすか?」
岩泉「今日は気分じゃないからな、んじゃ…ヒラヒラ」
千歳「お気をつけて…スッ…」
パタン…
千歳「相変わらず忙しい人…ボソ」
千歳「ちょいと、そこの子」
mb「はい、どうかなされましたか?」
千歳「いつも通り”音駒屋”に手紙出しといてくれへん?」
mb「はい…またあの子にですか?」
千歳「私ちっちゃい子好きやねん…w」
mb「分かりました…掃除が終わり次第行きますね」
千歳「ほなよろしくね~ニコ」
侑「また手紙だしたん?」
千歳「あら、いらっしゃ~い」
侑「はぁ゙…相変わらずやな…ストン…」
千歳「そっちこそ…また治と喧嘩したん?スッ…」
侑「あれは治が悪い…ムス」
千歳「フフッw」
千歳「それいつも言ってるやん…w」
侑「てかまた千歳宛に手紙届いとったでバサッ」
千歳「あらまあ…全部身請け話やんなぁ?」
侑「それ…どーすんの、えげつない量やで…」
千歳「…そんなん…ビリッ!」
侑「お~」
千歳「ビリッ!ビリッ!パラパラ…」
千歳「全部粉々にして綺麗さっぱりゴミ箱やでニコ」
侑「はは…wお前のそーゆーとこ…w」
千歳「てかさっき北さん侑を探してはったで」
侑「うわッ…そらやばいわッ…」
侑「ほなッ!また来るわッ!タッタッ」
千歳「ニコ…フリフリ…」
こうやって私の部屋は色んな人が来る
女は表上だけニコニコして
本当は私のことなんか嫌いなくせに
男は何も知らないくせに知ったように私を言う
嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い
千歳「ばっかみたい…ボソ」
千歳「あの男も…死んでしまえばいいのに…」
今日も今日とて美しい彼女を月夜が照らす
嘘をかぶる彼女はどんな華や惑星よりも輝いている
NEXT➳♡100