TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

支部が全然進まないんで息抜きがてらにどうぞ


( 注意書きは1話を見てください )








ガタンッ

と音を立てなにかが入った段ボールを棚に置く

後ろにある山積みになった段ボールを持ち上げて指示のある場所へ置く

それを繰り返してるだけでも中々の疲労感が半端ない


桃「おじさん、こっちは?」

M「んー……それは……こっちかなぁ…。」

桃「これは?」

M「それはそっちじゃ、ばぁさんとの思い出品が入っとるから慎重にしてくれよぉ?」


なんておじさんがプレッシャーをかける言葉で「もう…笑」って苦笑すると「すまんすまん」って笑って返された


このお店は俺が小さい頃からずっと通っている雑貨屋さんで小さくて可愛らしいものばかり売っててよく来ていた

まろにも付き合わせてて最初はいやいや言ってたのに着いてくるにつれて俺も行きたいっていうようになったとか

そんな大好きな雑貨屋さんを経営してるのはさっきのおじさん、それとおばさんも居たんだけどおばさんはこの前交通事故にあっちゃって他界してしまった

それでおじさんも1人で経営していくのは大変だから。っていう理由で店を閉じるらしい

今はそれの片付けを手伝っているところ


桃「………残念だったね。」

M「……本当になぁ…痛かっただろうに…苦しかっただろうに…」

M「ワシらは寿命でタヒぬ。って約束したのにばぁさんは交通事故で……」

桃「おじさんは長生きしてよね、タヒなれたら困る。」

M「頑張って生きるよ…笑」


そう言うなり俺の頭を撫でる

優しくゴツゴツしてるが年寄り特有の…みたいな手にちょっと安心して目頭が熱くなる

それでも泣いて困らせたらって考えてすぐ引っ込めたけど、家帰ったら号泣コースだな。

だなんて考えながら作業をまた始める





桃「………じゃあね!」

M「また明日も来てくれるか…?」

桃「当たり前じゃん、毎日通うよ♪」

M「申し訳ないなぁ……」

桃「今までお世話になったお礼。」

M「ふふっ……頼もしいのぅ…♪」


なんて言った後に手を降って「またのぅ」って言って俺を見送ってくれた

それに背を向けて俺は家へ歩き出す




しばらく歩くと見覚えのある青色が見えた

声をかけようかどうか迷ってるとき後ろから聞き覚えのある関西弁と低音ボイスな声が聞こえてきた


白「よ〜!ないちゃん♪」

桃「……やっほ。」


嗚呼、なんで人と話すときこんなに冷たくしてしまうんだろう

おじさんと話してる時みたいに話せればいいのに

なんて考えながらも冷たく接し続けるだけで考えるのを放棄した


白「ほらほら〜!スマイルスマイル〜!♪♪」

桃「……んむっ…」


初兎ちゃんが俺の頬をギュッと掴んで口角を上げてくる

上手く笑えてるのか…?これが……???

ぎこちない笑顔に初兎ちゃんのお気に召されたのかわからないがめちゃくちゃ笑われる


それに気づいた俺の幼馴染が後ろを振り返ってこちらに向かってくる

初兎め。


青「……うるさいんやけど…??」

白「すまんすまんww」

桃「初兎ちゃんがさっきから笑ってるんだけど……笑」

青「コイツはアホやからしゃーないな。」

白「……んむぅ……まろちゃんだってツボ浅いやんか!!」


そうだったんだ。

まろってツボ浅いんだっけ?

え、でも小学校の頃は笑わないで有名だったのに……

なんて俺の知らない情報が入ってきてびっくりしてるとまた俺の頬をギュッと掴んで今度はまろに見せつける


白「ッッ…”www」

桃「なぁにがおもひろいッ……」


頬を掴まれてて口が思うように動かなくて喋りにくい。

それが初兎ちゃんを刺激したみたいでもっと大声を張り上げて笑い出す


青「………たしかにアホ面でおもろいな…w」

桃「んなッ……!!」

白「やんなッ?!ww」

桃「もぉ……まろ嫌い…」


久しぶりにまろとこんなに話したかな。

この前の資料のやつは会話とは言えないし……

初兎ちゃんってこういう所あるんだよな、いいところでもあるけど。


青「ごめんってぇ……💦」

桃「…ふんッ…」

白「『ふんッ…』?!www」

桃「初兎ちゃん……シバく」


なんて言ったきり拳を掲げて初兎ちゃんの元へ向かっていくと「すまんすまんw」って笑いながら謝られるから本気じゃないけど軽くボコッって殴った

「痛い痛いw」って言いながらも笑ってるから大丈夫か、って思ってまろに勇気を振り絞って話しかけてみる


桃「……いッ…、一緒に……帰ろ…?」

青「……!!!」


よっぽど嬉しかったのか目を輝かせてブンブン縦に首をふる

……犬みてぇだなコイツ。


白「………あ、僕はお暇させていただくわ!!」

桃「え?一緒に帰らないの??」

青「ちょっかい出すだけ出しといて逃げるんか、お前は。」

白「いやええやろ、別にw」


その言葉に継いで「またな」って言うとタッタッタッと足音を立ててどこかへ向かう

その先にあったのは水色の髪で一瞬で納得した


桃「……アイツほとけっちのこと好きだったんだっけ…?」

青「たしかな、ほとけはどうなんかわからへんけど。」

桃「……ふふっ…笑」


なんて笑みを溢すとまろは「どうしたんだ?」みたいな顔をしてこちらを見つめてくる

4,5秒が経った頃だろうかそのまま無言で見つめ合ったままな俺達。

痺れを切らしたのか口を開く彼の口を力ずくで止める


桃「………♪」


口元に人差し指を当ててにひっって笑うと彼は黙り込む

どうにも自分が何したいのか自分でもわからない、なのにこうしてたい。

なんて思っているもんだからなにも考えてないのだったら辞めてあげよう。

なんて考え彼の口を抑えた俺の左手を退かすとまた何かと話し始める


青「……なんやねん、久しぶりに笑顔になったと思えば口を抑えてこっちを見やがって……」


なんて言うと俺の要る方とは逆の方向に顔を背けその後もブツブツなにかを言っている


桃「……えへへ♪早く帰ろう?♪」

青「………ういよ。」




続く…

正反対な相棒 − 幼馴染 −

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

61

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚