knshk 付き合って8年目くらい
kn「しゃけ、おきてる?」
なんて真夜中に入ってくる俺の彼氏。
shk「おきてるぅ」
kn「起こしちゃった?」
そう言って俺のベットに腰掛けるきんときは今日もかっこいい。
shk「いや、起きてた」
kn「笑、そっか」
急にどうしたのだろうか。今日はなんかあったっけ?そう聞いても笑われるだけ。
kn「今からちょっと出かけようか。」
手を繋いで階段をおりて車に乗る。
shk「あれ、きんとき免許持ってたっけ?」
kn「あるよ笑一応ね。」
なんて言って車を発進させて進んでいく。いつもは運転してるのに俺がこっち側だとなんか落ち着かない。知らない道を走り続けるきんときに困惑しつつも今日何があったか思い出すが何も思い出せない。
kn「寝てていいよ。」
そんな優しい声が聞こえてくる、がきんときが運転してるのに寝るのは嫌だ。きんときだっていつも起きててくれるのに。
kn「じゃあなんか歌ってあげる。」
なんて言ってきんときが歌い出したのは俺たちが好きなローテンポめなボカロ曲。おれがきんときの歌声安心するから眠くなるのを知ってて歌ってる。
shk「寝ちゃうから、!」
そう言っても優しく芯のある歌声は止まらなくて。気を弛めた途端俺は寝てしまった。
shk「んん”、、、」
ふと目が覚めて車の時計を見ると1時間ほど経っていて、車のナビがもうすぐ目的地です。なんてことを告げていた。車で1時間なんて遠いはずの場所なのになぜか見覚えがある。
kn「ついたよ。」
何処だっけ、なんも覚えてないな俺。なんて考えていたらきんときに声をかけられる。シートベルトを外し車から降りるときんときが少し先で手を差し出してくれていて。月が逆光になってきんときの顔が隠れているのに胸が苦しくなった。
kn「ここ、どこか覚えてる?」
そう言われきんときの顔を見るときんときは海を見つめていた。その横顔が綺麗でふっと記憶が戻ってくる。2人で電車に揺られ遊んだあの日のこと。友達から恋人になった日。あの日の、告白された場所はここだったはずだ。
shk「もしかして、へくしゅん!」
続きを言おうとするものの肌寒い場所で潮風も当たるので寒くて声がちゃんと出ない。きんときは笑って着ていたコートを貸してくれた。
kn「次は着てきなよ笑」
なんて笑いながら。
shk「次があるの?」
そこにふと疑問を感じ聞いてしまう。嫌な訳じゃない、でもいつかきんときは女の人を好きになって結婚して子供を作る。そんな有り得ない妄想をしてしまうだけ。信じてるよ。8年間も同情で付き合うわけないもん。でもたまに不安になるから。だから
kn「当たり前でしょ?思い出の場所じゃん」
その言葉が浮いてしまいそうになるほど嬉しい。
shk「きんとき」
kn「ん?」
shk「だいすきだよ。」
少し浮いた気持ちのまま触れるだけのキスをする。それより凄いことも沢山してるはずなのに未だに顔は熱くなるしこれだけで嬉しい。
kn「ん、笑、どうしたの」
shk「しらん」
きんときがえー何それ笑なんて言って笑ってるけど俺はそれが嬉しいのを隠してるんだって知ってるし
kn「ねぇしゃけ、しゃーくん」
その声が少し震えていて緊張してるのも愛で溢れてるのも
kn「俺と結婚、してください」
左手の薬指がきんときに奪われるのも。全部ぜーんぶ知ってたし、期待してたから、だから。
今は2人から流れてる水滴は全部海に流して今はただ幸せだと謳おう。
shk「しってた、!」
幸せだよきんとき。
そういえば付き合った日も婚約した日も。
ぜんぶ俺の誕生日だったね。
愛されてる自覚の無かった🦈さんが🎤さんの愛を自覚するお話。
コメント
2件
うぅ😭 末永くお幸せにとしか言いようがない😭