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「祐希さーん!」
今日も今日とて元気だこと。ブンブンと振られているしっぽが見える。あれだ、俗に言う犬系男子ってやつ。にこにこ笑って俺に懐いてて可愛い。
「はいはい。どうかした?」
「俺とゲームしましょ!」
「ゲーム?」
じゃじゃーん、とグーにした手を2つ差し出して来る。
「どっちにチョコがあるでしょう!」
「いや急だな」
「まぁまぁ。簡単じゃないっすか。当てれたらチョコあげますよ」
「いらないんだけど」
「外れたら俺からキスしたげる」
「………わかったやる」
「ちょろ」
「おい」
あははと軽快に笑って、どことなく上機嫌な様子。そりゃ、大好きな恋人からキスしてもらえるんなら、そんな絶好のチャンスは逃せないに決まってる。
んー、んー、とその手を全方向から観察する。
真剣ですが何か?
「…こっち(外れろ!)」
「ファイナルアンサー?」
「Si」
藍がニンマリと笑ってパッと手を開く。その手にチョコは無かった。
「(っしゃ!!!)あーあ、はずれちゃった。残念だなー(棒)」
外したら何だったっけ?としらばっくれていると、突然襟元を掴まれ引き寄せられる。
ちゅ、と唇と唇が重なった。
「なーんちゃって。チョコなんて最初から持ってませんでしたー」
んべ、としてやったりな顔をするもんだから。俺の恋人、可愛すぎない?
「俺がキスしたかっだけです」
「…素直じゃねーの」
「そこも可愛いでしょ?」
「自分で言うな。可愛いけど」
「認めるんかーい笑」
チョコより甘い、恋人の甘えたを頂きました。